センバツ2024 近江 甲子園の歴史語る記念プレート 刻んだ名は夢と誇り /滋賀
今春のセンバツに出場する近江のグラウンド入り口前にある自転車置き場の壁面には、過去の部員の名前が刻まれた記念プレートが5枚掲げられている。甲子園春夏連続出場、もしくは甲子園で8強以上という高いハードルをクリアした年のみ制作が許されており、選手たちの目標となっている。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 最も古いプレートは1998年。センバツに初出場し、春夏連続で聖地の土を踏んだ記念の年だ。当時2年生だった武田弘和部長(42)の名も刻まれている。「センバツ出場決定を伝えた校長が、『感無量です』と言ったことを鮮明に覚えている」と振り返る。 2枚目は春夏連続出場した2003年、3枚目は春夏連続出場で夏8強、国体で1位となった18年、4枚目は夏4強の21年、5枚目は春準優勝と夏4強だった22年だ。夏準優勝の01年は学校入り口に大きな記念碑を建て、今は22年春の準優勝記念碑と並び建つ。 武田部長は「プレートは目に見えにくい『伝統』を可視化したもの。プロ入りした卒業生の名前もある。新入部員はこれを見て歴史を実感し、『自分の名前も刻むぞ』と練習に励む」と語った。【礒野健一】