地震に負けず、夢や希望を持ってほしい。石川・羽咋市の小学校では、メジャーリーグ、大谷選手から贈られたグローブを子供たちに貸し出す試みを行っています。 お父さんとキャッチボールを楽しむ、羽咋市立瑞穂小学校に通う渡嘉敷望来君（小2）。このグローブは。 渡嘉敷望来君「大谷のグローブ。小学校から借りてきました」 メジャーリーグの大谷翔平選手が全国の小学校に3つずつプレゼントした、“大谷グローブ”です。 本来は学校内で管理されるものですが、羽咋市の小学校では、子どもたちを元気づけるとともに、親子で体を動かすきっかけにしてほしいと、週末、児童の家庭に貸し出しています。 望来君「使いやすいです」 父・卓さん「グローブを使って息子とキャッチボールをするのは初めてです」 望来君「グローブないもんね」 望来君は毎日のようにお父さんと走ったり、トレーニングをしたりしている、陸上少年です。地震の前は、穴水町に住んでいました。 望来君「近くの家が全壊になったりしとって。自分の家は大丈夫やったけど、家の中はカチャカチャやった。しばらくは穴水に帰れんなと思った」 自宅は倒壊こそ免れましたが、いまだ断水が続き、トレーニングもままならないことから、羽咋市の親戚の元に家族4人で身を寄せています。 望来君「（Q：いま頑張りたいことある？）（陸上の）練習」 先週からは小学校に通い始め、新たな生活が始まっています。