全国放送になぜ福井弁? シューイチお天気お姉さん、西村まどかがかわいい
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日曜朝の情報番組「シューイチ」(日本テレビ)のお天気お姉さん、西村まどかさん(23)が使う方言がインターネットなどで話題になっている。気象情報の後、語尾が伸びる独特の福井弁のイントネーションで天気やふるさとの話題を熱心に伝える姿が「かわいい」と評判だ。西村さんは、なぜ福井弁を使うのか、話を聞いた。
オーディションで訛って笑われた
2017年4月から、番組7代目お天気お姉さんを務める西村さん。「歴代の担当が、写真の投稿だったり、俳句だったり、それぞれのパーソナルな部分を出すコーナーがあって、私は何か、となったときに、福井弁でやってみようとなったんです」 実は、お天気お姉さんに選ばれたきっかけも、福井弁だったという。「標準語を話しているつもりで、ドヤ顔で臨んだオーディション」で、「原稿読んだときに訛ったことで笑いになって、それが『面白い。仕事したいね』ってなりました」 ところが、標準語で話すために、アクセントにまず苦労したという。西村さんの出身地福井市やその周辺地域で使われている福井弁は、関東と関西のアクセントの緩衝地帯にあたり、言葉にアクセントがないという特徴がある。「自分が訛っているんだろうなあとは思っていたんですけど、最初はアクセント、(例えば)雨と飴、全部同じだと思っていたのでどこが違うの、って全然わからなかったです」 語尾を伸ばす方言特有のイントネーションを外すことにも苦労した。「最初のころは、ただただ、訛らないことに集中して、原稿がぐちゃぐちゃになるまで印を付けました」。アクセントのつく位置、イントネーションを下げるところを必死に書き込み、原稿読みを聞いてもらって、標準語で話せているか確認し、臨んできたという。 そして秋からはいよいよ標準語で気象情報を伝えた後、福井弁による情報発信を始めた。「でもやってみようと思うと、福井弁ってワードで何かあるというより、イントネーションが特徴なのでオーバーにやらないとテレビでは伝わらない。難しかったです」と明かす。 生放送の担当コーナーの合間に、何を取り上げるか気象情報士やスタッフと相談しながら、福井弁に“翻訳”。今までに越前ガニや地元では冬に水ようかんを食べるエピソードなどを取り上げた。「結構大忙しなんですけど、SNSで『元気もらっているざあ』と福井からのメッセージをみると、より頑張ろうとやる気が出ます」と笑顔を見せる。