<ブギウギ>市川実和子“麻里さん”トレンド入り 趣里“スズ子”を支える人生の先輩の安心感に「いてくれてよかった!」の声多く
趣里がヒロインを務める連続テレビ小説「ブギウギ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。1月31日放送の第84回、愛助(水上恒司)の不在に不安を募らせるスズ子(趣里)が頼ったのは、羽鳥(草なぎ剛)の妻・麻里(市川実和子)だった。出産経験者の麻里がスズ子を優しく温かく励ます展開が視聴者の心をとらえた。(以下、ネタバレがあります) 【写真】趣里“スズ子”のお腹を触る羽鳥家の子どもたち ■募る不安…スズ子が頼ったのは 「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」などの名曲で知られる昭和の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品。戦後の人々に生きる活力を与えた歌手・福来スズ子の波瀾(はらん)万丈の人生の物語だ。第18週「あんたと一緒に生きるで」では、臨月を迎えたスズ子の日々が描かれている。 ジャズカルメンの舞台が終わって3カ月、愛助はまだ東京に戻ることはできずにいた。もう少しで、もう少しで…とハガキが来るばかりで本当の病状がわからないスズ子は不安でいっぱい。だが出産予定日まであと10日と迫っては、大阪に向かうこともできない。そんな苦しい日々の中、スズ子が訪ねたのは“先輩ママ”の麻里だった。 ■「つらいでしょうけど、今は…」 スズ子が妊娠を打ち明けた際、「何かあったらすぐ私に相談して!3人産んだ私が全力でスズ子さんの面倒をみるわ」と力強く言っていた麻里。 その言葉通り、不安を抱えて訪ねてきたスズ子をいたわり、自分が初産のときに抱えていた不安も打ち明けた。そして「そんな時、小さな支えになったのが、おなかにいたカツオだったの。私が不安になるたびにタイミングよく動いたりしてね」「つらいでしょうけど、今は無事出産することだけ考えていいんじゃないかしら。それが愛助さんの望みでしょうし」と、やさしくアドバイスを送った。 ここに至るまでに、スズ子自身がおなかの中で動く新しい命に励まされる場面も何度か描かれていた。だからこそ、麻里の言葉は深く納得できるものだっただろう。スズ子は愛助のもとに飛んでいきたい気持ちをグッと抑え、涙をぬぐって「絶対、ようならんとあかんで!」と闘病中の愛助に心の中でエールを送った。 ■「ご覧になる皆さんの癒やしにもなれば」 つらいスズ子に寄り添う麻里の姿に、視聴者からも「麻里さんが近くにいてくれてよかった!」の声が多く上がった。「麻里さんの言葉に泣いちゃった」「3人産み育ててる麻里さんの言葉だから信頼できる。スズ子が麻里さんを頼ってくれてよかった」と2人の会話に共感する声も多く、放送後、X(旧Twitter)では「麻里さん」がトレンドトップ10圏内に浮上する注目を集めた。 麻里役の市川実和子は10代からファッション雑誌でモデルを始め、カリスマモデルとして活躍したのち2000年代からは女優としても多数の映画・ドラマ作品に出演してきた。意外にも連続テレビ小説は「ブギウギ」が初出演となる。 着物姿での演技はほぼ初めてだといい、出演発表時には「東京に出てきたスズ子が頼って相談できる場所が、麻里のいる羽鳥家。スズ子にとっての癒やしの場所が、ご覧になる皆さんにとっても癒やしになればと思っています」と語っていた。麻里はその言葉通りスズ子を支え、重苦しい展開が続く第18週の癒やし的存在となっている。 第83回では茨田りつ子(菊地凛子)が、子どもがいることを打ち明け話題となった。愛助不在の中で初めての出産を迎えようとしているスズ子にとって、こうした人生の先輩たちの言葉と思いやりはどんなに支えになることだろう。そんな中、2月1日(木)放送の第85回では、スズ子に陣痛が来る。