更年期のイライラ、肌荒れ、むくみに効果的ってホント?噂の成分「ギャバ」のありがたすぎる効果。摂取量の目安は?摂りすぎても大丈夫?
40~50代になると、ストレスを感じることが多く、イライラしすぎて肌も荒れがち……。 【データ】更年期の始まりのサインと気づいた年齢は? そんなお悩みはありませんか? 日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれており、昨今の研究では閉経の平均値は52歳で、閉経前後の5年間が更年期と定義されます。 この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 更年期女性によくあるお悩みのひとつに「ストレス」があります。 今回は、ストレス緩和と美容に効果的なギャバについて「あんしん漢方」の登録販売者、円山 真由佳さんと一般社団法人日本サプリメント協会理事長、後藤 典子さんに教えてもらいました。
ギャバってどんな栄養素?
「ギャバ(GABA)」とは、Gamma Amino Butyric Acidの頭文字をとった略称です。 「γ-アミノ酪酸」と呼ぶこともあります。 ギャバは、人間の脳や脊髄に多く存在して神経伝達物質として働き、ストレスを和らげる、疲労感を軽減する、血圧を下げる、睡眠の質を上げるなどの効果が期待できます。 最近は、ギャバを含有した食品が数多く販売されていることもあり、健康に役立つ栄養素として注目されているのです。
ギャバは美容にも嬉しい効果が
実は、ギャバは健康だけでなく、美容効果も期待できます。 たとえば、ストレスは血行不良や冷えを悪化させるため、むくみ太りや肌のターンオーバーの乱れ、肌荒れなどの原因になります。 ギャバの摂取でストレスが緩和されると、太りにくくなったり肌がきれいになったりなどの、美容効果にもつながりやすくなるのです。
ギャバの効果的な摂取方法
個人差がありますが、ギャバを1日30~100mgほど摂取すると、その効果を実感しやすくなるといわれています。 以下では、ギャバの摂り方を3つご紹介します。 【1】食べ物からの摂取 ギャバが含まれる食材には、穀物(玄米、発芽玄米)や野菜(かぼちゃ、大豆もやし)、発酵食品(キムチ、ヨーグルト)、果実(ぶどう、メロン)などがあります。 ただし、食べ物のギャバの含有量はあまり多くないため、1日の摂取量を食材のみで満たすのは大変です。 サプリメントや機能性食品と組み合わせましょう。 【2】サプリメント ギャバをサプリメントから摂取するメリットは、ギャバを含む食材や食品のように消化にエネルギーを使わない分、吸収しやすいことです。 サプリメントを選ぶ際は、添加物が少ないシンプルな原材料で作られているものがおすすめ。 ギャバは過剰摂取リスクは低いといわれています。しかし、どのようなものでも摂りすぎはからだに負担をかけるため、パッケージに記載されている摂取目安量を守りましょう。 【3】機能性食品 ギャバが含まれる機能性表示食品は、お菓子(チョコレート、あめ、ガム)、飲料(コーヒー、野菜ジュース、お茶)、調味料(めんつゆ、酢)など、さまざまなものがあります。 食生活に気軽に取り入れやすいもので、ギャバを摂取できるのがメリットです。ただし、カロリーや糖分、塩分などが過多にならないよう注意しましょう。 つづきの【後編】では、更年期のストレス対策におすすめの漢方薬についてお伺いします。
あんしん漢方 登録販売者 円山真由佳