奇跡のシンデレラフィット! ホンダ新型フリードと特定小型原付「ストリーモ」で始める7輪生活
フリード・クロスターのスロープ車にピッタリ収納できる3輪EV「ストリーモ」。しかもウインチをかけやすい!
前置きが長くなりすぎました。そんなことを思い出しながら新型フリードのメディア向け試乗会に向かいました。そして会場入り口に展示されていたのが、この記事で紹介しているタイトル写真。フリード・クロスターのスロープ車に、特定小型原付ストリーモを載せようとしているシーンを再現した展示です。 二輪ファンであればご存知でしょう。ストリーモは、ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION」により生まれた3輪の小型モビリティです。ホンダでの経験を活かして二輪エンジニアが開発・設計したもので、前輪のインホイールモーターで駆動する立ち乗り電動車両。原付一種仕様もありますが、16歳以上であれば免許不要で乗ることのできる特定小型原付の有力モデルとして注目を集めています。 ストリーモはフロントを折りたたんでコンパクトにすることもできるので、乗車状態のまま載せることにこだわる必要はないかもしれませんが、バックミラーが不要となる特定小型原付バージョンであればフリード・クロスターのスロープ車にそのまま載せることができる、というのがこの展示のポイントです。 しかも、ストリーモのフロントグリップは電動ウインチをかけるのにぴったりの位置と形状。ストリーモの全長もフリード・クロスターのスペースにピタリと収まるサイズです。念のために確認すると、けっしてストリーモを載せることを前提に設計したわけではないそう。まさに奇跡のシンデレラフィットというわけです。 ストリーモの航続距離は満充電で約30km、観光地などで走り回ることを考えれば十分でしょう。また、最高速度6km/h以下となる走行モードに切り替えれば自転車走行可の歩道を走ることもできるので、そうした使い方にマッチしそうです。 フリード・クロスターのスロープ車とストリーモの7輪生活は、前述したシティとモトコンポが提案した6輪生活を令和に復活させるもの!? いえ、積載性の良さを鑑みれば、これまでにない新しいモビリティライフを楽しめるかもしれません。 このようにレジャーユースの夢も広がるフリード・クロスターのスロープ車は、基本的には福祉車両ということで消費税は非課税となるのも隠れた魅力。メーカー希望小売価格は1.5Lガソリンエンジン車で297万7000円、ハイブリッドは329万5000円となっています。これは通常モデルの税込み価格と比べて、約13~16万円高とリーズナブルです。 ストリーモの特定小型原付仕様(ミラー無し)の価格は30万円。ガソリンエンジンのフリード・クロスター スロープ車であれば合わせて330万円の予算で、7輪生活が楽しめるのですから、検討したくなりませんか。 レポート●山本晋也 写真●山本晋也/ホンダ 編集●上野茂岐