奄美の魅力を世界に発信 SUPサーフィン世界王者の福田さん 奄美市長を表敬訪問
スペインのグラン・カナリア島で11月21日から27日にかけて開かれたSUPサーフィンの「APPワールドツアー」に出場し、18歳以下の部で2連覇を果たした鹿児島県奄美市笠利町の福田カポノ瑳介選手(17)=通信制高校2年=が12日、安田壮平市長を表敬訪問した。今年、国内外で参加した大会の結果を報告。「奄美の良い環境を世界にアピールできたら」と語った。 福田選手は米ハワイ州生まれ。2008年に家族と奄美大島に移住した。同市笠利町でサーフショップを営む父・和矢さん(61)の影響で4歳からマリンスポーツに親しみ、昨年初出場した同大会で優勝。プロのライセンスを獲得した。 今年9月には国際サーフィン連盟(ISA)主催の世界選手権「2023 ISA WORLD SUP&PADDLEBOARD CHAMPIONSHIP」に日本代表として初出場し、9位の成績を収めた福田選手。 11月に宮崎県であった第10回全日本SUPサーフィン選手権大会(日本スタンドアップパドルボード協会主催)のスペシャルクラスでは、最年少で初優勝を飾った。 福田選手がパドルをこぎながら大きなサーフボードで波に乗ったり、英語でインタビューを受けたりする動画を見た安田市長は「まるで海のサムライのよう。国際経験豊かで素晴らしい。これからも体を大切に、しっかり鍛えながら、さらなる活躍を祈っている。SUPを通じて奄美をアピールしてほしい」と激励した。 福田選手は「直近の目標だった全日本優勝がかなってうれしい。APPのU18クラスでは優勝できたけど、ISAの年齢のくくりがないクラスでは世界の壁の厚さを感じた。僕にもまだ足りない部分があると実感して、来年に向けて課題を見つけることができた」と1年を振り返り、「APPとISAの2団体で、年齢のくくりがないクラスで優勝することが今後の一番の目標」と力を込めた。
奄美の南海日日新聞