薩摩川内市長選挙、現職の田中良二氏が無投票再選…川内原発の運転延長が争点とならず
鹿児島県薩摩川内市長選が20日、告示された。無所属で現職の田中良二氏(68)(自民、公明推薦)以外に届け出がなく、無投票で再選が決まった。1市4町4村が合併し、薩摩川内市となって以降、市長選の無投票は初めて。 【写真】「40年超」の運転に入った川内原発1号機と、2号機(7月2日午後、鹿児島県薩摩川内市で、読売機から)
田中氏は午前9時、市役所近くの向田公園で出陣式を開き、4年間の実績を強調。2期目への思いを語った後、市内を巡った。
午後5時に立候補の受け付けが締め切られると、田中氏は同市西開聞町の事務所に姿を現し、当選を祝おうと駆けつけた支持者らと喜びを分かち合った。
田中氏は集まった人たちに感謝し、「赤ちゃんからご高齢の方まで、様々な年代の方がくつろげるような、将来に夢が持てるような政策を実行していきたい」と述べた。
市内には九州電力川内原子力発電所があり、再稼働が市長選の争点になったこともあったが、今回は原発反対を訴える候補者も現れず、運転延長も争点とならなかった。
報道陣に原発との付き合い方を問われた田中氏は「電気事業者には安全な運転管理の徹底、市民への丁寧な説明と情報公開、国に対しては電気事業者に対する厳格な指導、監督を引き続き強く要請していく」と述べた。(年齢は投票日現在)