アストンマーティン 特製「アロンソ・スペシャル」誕生!「ヴァリアント」は、軽量ボディに5.2L V12ツインターボを搭載した究極のエクストリームカーだ
軽量化、空力特性ともに最大効率を追求
このクルマの特徴と言えるのが、徹底的に軽量化を進めていること。なかでも3Dプリンターによって製造されたリアのサブフレームはトピックで、剛性を低下させることなく3kgの軽量化を実現。また、マグネシウム製トルクチューブの採用により、車体の中心の質量が8.6kgも軽減されている。 また、ホイールは軽量の21インチマグネシウムホイールを採用。フロント275/35R21、リア325/30R21のタイヤを組み合わせて、バネ下重量は14kg削減されており、ステアリングレスポンスの向上が図られている。 さらにモータースポーツ仕様のリチウムイオンバッテリーが装備され、これえ11.5kgの軽量化が図られている。 ヴァリアントのサスペンションには、マルチマティック アダプティブ スプール バルブ(ASV)ダンパーが装着されている。このダンパーは6ミリ秒未満で32種類の個別のダンパーカーブを同時に調整できる最新の技術を搭載しており、乗り心地とハンドリング特性をほぼ無限に調整できるという。 このサスペンションと大きなダウンフォースを最大限活用するために、ドライビングモードは「スポーツ/スポーツ+/トラック」の3モードを設定し、ドライバーが状況に応じて好みのモードを選択することができる。 ヴァリアントのボディワークは大胆かつ明快。広範囲に軽量なカーボンファイバーを採用し、空力を追求することで、ダウンフォースを生み出しながら、なるべく速度を低下させないようにエアロパーツがデザインされている。
軽量化はもちろん触り心地や快適性にもこだわり抜く
インテリアについては、エクステリアと同様に、レースで培われた機能性とデザイン、そして素材の巧みな組み合わせが見事だ。2人乗りのコクピットには、露出したサテン仕上げのカーボンファイバーなどドラマチックな演出が詰まっている。 また、内装を単に軽量化するだけでなく、触り心地や快適性、そして見た目の高級感にもこだわって仕立てている。 マニュアルのギアボックスは機械的な操作感を向上させるために、トランスアクスルの広報にあるギアリンケージを露出している、開発段階ではギアシフトの重量と操作感を向上させるために、球形シフトノブとHパターンシフトを採用し、ギアシフト時の制度が最大限に高められている。 ヴァリアントの生産台数は全世界で限定38台となり、すでにその行き先は決まっているという。最初の納入は2024年第4四半期に開始される予定だ。 また、オーダー主であるフェルナンド・アロンソが、2024年7月11~14日にイギリスで開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でそのステアリングを握り、一般公開デビューを果たす。
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