ピンらしい「曲がらなさ」はそのまま今度は飛距離性能に注力! 新作「G440」ドライバーを試打した結果は?
ヘッドの低重心化によってインパクト効率が劇的にアップ
プロアマ問わず高い人気を誇るピンから新しいシリーズ「G440」が発表されました。ドライバーとフェアウェイウッドが3機種、ハイブリッドとアイアンがそれぞれ1機種ラインアップされています。 【写真12枚】ピン新作「G440ドライバー」価格とスペックは? 構えた見た目にもこだわった3機種の形状を見比べる
「G440」シリーズの広告ビジュアルを見ると、「ピンがブレた」という気になるキャッチフレーズが目に入ります。ピンの歴代モデル、特にドライバーはヘッドの深低重心化と高慣性モーメント化によってミスヒットでも方向性がブレずに安定して飛ばせる性能を目指して開発されてきました。そのブレない性能がウケて、プロアマ問わずピンのクラブを愛用するゴルファーが年々増えています。 そんな中でピンの何が「ブレた」のかというと、それはこれまでの方向性重視の開発方針から「ぶっ飛び」路線にシフトしたことを指しています。「G440」では「飛び重心」と名付けられた新しいヘッド設計によって、インパクトのエネルギー伝達効率を最大限まで高め、飛距離を伸ばすことに成功しているといいます。 今回「G440」シリーズで重視されたのは、フェース面から後方に向かって真っすぐ伸びる「重心ライン」にヘッドの内部重心を近づけることでした。重心ライン上に重心が近づくほど、インパクト時のエネルギーロスがなくなり、スイングスピードを効率良くボール初速に変換することが可能になります。そして、この重心ラインはフェースにロフト(角度)があるため、後方に向かって斜めに下がるように伸びています。ここに重心を近づけるには従来よりも重心を低くする必要があるわけです。 そのため、「G440」では重心を下げるためのさまざまなテクノロジーが搭載されました。前作では低スピンモデルの「LST」だけに搭載されていたカーボンクラウンを全モデルに採用。シャフト先端にあるホーゼルやフェースをギリギリまで軽量化し、余った重量をヘッド下部に配分し、ピン史上最も低い重心を実現しています。さらに、ヘッド全体の軽量化に成功したことで、前作よりも重いウエートを後方に搭載することも可能になりました。低重心化による飛距離アップだけでなく、従来モデルで追求してきたブレない性能も高まっているのです。