“過激な仕掛け人”新間寿氏、「超猪木展」で万感スピーチ「アントニオ猪木と共に闘った時代を思うと私は89歳、今でも青春」
昭和の新日本プロレスで専務取締役営業本部長を務め“過激な仕掛け人”とうたわれた新間寿氏(89)が23日、京王百貨店新宿店7階大催事場で開催中の2022年10月1日に亡くなった国民的プロレスラーのアントニオ猪木さん(享年79)の功績をたたえる展覧会「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」(報知新聞社後援)に来場した。 新間氏は、旗揚げまもない新日本プロレスに入社し猪木さんをマネジャーとして支え、1974年3月19日、蔵前国技館で行われたストロング小林戦、76年6月26日に日本武道館でのムハマド・アリとの「格闘技世界一決定戦」、世界のベルトを統一し真の世界一を決める「IWGP」など数々の試合、企画を手がけ「昭和新日本プロレス」の黄金時代を猪木さんと二人三脚で築き上げた。 会場に設置された特設リングを前に新間氏は満員の来場者へ「私が知る限りアントニオ猪木という人ほどトレーニングにトレーニングを重ねた人はいません。そして彼は素直でありました」と猪木さんの人柄を語りかけ、昭和の新日本プロレスを「闘う人たちが自分たちが習得した技と力、精神をファンに見せることによってファンが喜ぶ。その喜ぶ姿を見て喜ぶ人間になりなさい―。これがアントニオ猪木と選手、社員に伝えた言葉であります」と明かした。 さらに猪木さんが誰よりも練習をした秘話を明かし「自分自身を律したトレーニング、試合を今のレスラーたちに引き継いでもらいたい」と願い「私は人生の一時期、アントニオ猪木と共に過ごした時代を青春と呼びます。青春は人生の一時期ではなく心の持ち方を言います。アントニオ猪木と共に闘った時代を思うと、私は89歳、今でも青春であります」と万感を込め「アントニオ猪木のために来ていただいてみなさん本当にありがとう!」と感謝していた。 新間氏は、自身が所蔵する1976年6月26日に日本武道館で行われたムハマド・アリとの「格闘技世界一決定戦」の調印書などを展示品として寄贈した。さらに「道」の詩のポスター10枚を来場者へプレゼントする「じゃんけん大会」をサプライズで実施し大きな拍手を集めていた。
報知新聞社