実写映画の監督が、なぜアニメーション映画制作に挑んだのか? 映画『ロボット・ドリームズ』メイキング映像公開
第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされ、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を席巻したアニメーション映画『ロボット・ドリームズ』。この度、本作のメイキング映像が公開された。 監督を務めたのは、2012年に手掛けた『ブランカニエベス』が第27回ゴヤ賞にて作品賞を含む最多10部門を受賞したスペインを代表する名匠パブロ・ベルヘル。アニメーション映画は初挑戦ながら、サラ・バロンのグラフィックノベルをもとに、切なくも温かい傑作を生みだした。また、アース・ウインド & ファイアーの名曲「セプテンバー」が映画に彩りを添える。 本作は、ニューヨークでひとりぼっちで暮らしている主人公・ドッグが、深夜のテレビCMに目が釘付けとなるシーンから物語が紡がれていく。ドッグの元に大きな箱が届くと、その中身はなんと友達ロボット。ニューヨークのセントラルパークをふたりで散歩をしたり、アース・ウインド & ファイアーの「セプテンバー」に合わせてダンスを披露するなど、ロボットの登場で生活が一変したドッグの日常が、アニメーションで明るく表現されていく。 メイキング映像では、監督が、ディレクションしてきた過去の実写映画を交えながら“じっくりかけて映画を作るの好き”という、自身の映画作りのスタイルを解説。続けて本作に触れる場面では「本作には5年かけた。前作終了後に1年かけて脚本を作りあげた」とコメント。絵コンテ制作、予告編制作といった、実写映画と変わらない手法で、アニメ映画制作に挑んだことを明かす。 また、まるで魔法の様なその制作過程が、メイキング映像で明らかになっていく。とくに、メイキング映像最後に映し出される「セプテンバー」ダンスを披露する、ドッグとロボットのシーンの制作秘話は必見。監督は「本作では、僕自身がいろいろなものに向き合った恐れ、リスペクト、期待。たくさんの未知なるものや意欲。見た目は全く違っても、皆同じDNAを持つ兄弟の作品なんだ」と、本作に懸けた熱い思いを語る。 映画『ロボット・ドリームズ』は、2024年11月8日(金)より全国ロードショー。
otocoto編集部