あなたも間違えてるかも!?やってはいけない「にんじん」の保存方法
生でも加熱しても食べることができて、食卓の彩りにも便利なにんじんは、常備しておきたい野菜の筆頭ではないでしょうか。一方で、長期保存できるはずのにんじんが、いつの間にか黒ずんでシワシワに…というケースもしばしば。じつは、意外とNGな方法で保存している人が多い野菜なのです。 【画像】あなたも間違えてるかも!?やってはいけない「にんじん」の保存方法 今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、やってしまいがちなにんじんのNGと正しい保存のコツを教えてもらいます。
【NG1】密閉して保存
にんじんは水分がついていると傷みやすい野菜です。スーパーでは3本セットで袋に入れて封をした状態で売られていることが多いと思いますが、密閉された袋の中は結露しやすく、にんじんに水滴がついてしまいがち。 そのため、にんじんを買ったら、封がされた袋のまま保存するのはNG。まずは袋を開けて、もし中身のにんじんに水分がついていたら、ふき取っておきましょう。できれば1本ずつ新聞紙かキッチンペーパーなどの紙で包んで、ポリ袋に入れておくのがおすすめです。もちろん、その場合のポリ袋は密閉しません。
【NG2】寝かせて保存
多くの野菜は、畑にあったときと同じ向きで保存するのが、もっとも日持ちしやすくなります。にんじんの場合は畑では縦向きに地面に植えられていますから、横向きに寝かせるのではなく、立てて保存するのがおすすめです。 100円ショップにあるような小物入れやペン立てのようなケースに入れてもいいですし、空のペットボトルを半分くらいの高さに切って、切り口をビニールテープなどで補強したものでも使えます。にんじん1本か2本であればプラスチック製のコップでも代用できます。
【NG3】常温で保存
にんじんは常温保存できる…そう聞いたことがある人も多いかもしれません。実際、にんじんは常温でも保存できます。が、あまりおすすめではありません。 ひと昔前までは、夏以外は冷蔵庫に入れなくてよかったのですが、近年の気候では春先からもう暑い日が多くなり、さらに秋になっても残暑が長引いて、常温保存できる期間はかなり短くなっています。さらには、たとえ常温保存できるくらい涼しい季節であっても、にんじんが常温で持つ期間はせいぜい1週間ほど。つまり、にんじん本来の強みである長期間保存できるという性質がいかせないのです。 そのため、できれば1年をとおして冷蔵庫へ。さらには、にんじんは意外と低温で保存したほうがよい状態を保ちやすい野菜なので、野菜室ではなく冷蔵室がおすすめです。