40代、手取り30万円で「貯蓄2000万円」を達成しました。それでも「将来への不安」が消えないのですが、いつまで貯金を続ければいいのでしょうか? とにかく老後が不安です…
物価の高騰や金利の上昇。私たちの家計は苦しくなる一方です。お金が順調に貯まり目標額に達しても「なんだ、こんなものか」「もっと貯めないと将来が不安」とあまり充実感を得られない人もいるでしょう。 本記事では、貯金をしても不安な理由や貯金計画の見直し方などを解説します。漠然と貯金を続けている人やどれだけ貯金しても不安な人はぜひ参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
貯金をしても充実感がない理由
お金を貯めても充実感を得られないのは、以下の理由が考えられます。 ●お金に対して必要以上に不安や思い込みがある ●将来の必要最低額が分かっていない 「破産したらどうしよう」と過度に生活を心配したり、十分に貯金できているにもかかわらず「まだ足りていない」と考えたりすると、どれだけお金を貯めても必要以上の不安に襲われます。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2023年」によれば、単身世帯では全国2500世帯のうちの77.9%、2人世帯では全国5000世帯のうちの78.5%が老後の生活について「非常に心配である」「多少心配である」と回答しています。 国内の景気が停滞した「失われた30年」や上がり続ける社会保険料を目の当たりにしたからこその「貧困マインド」が染み付いている可能性もあるでしょう。 お金への不安が消えないのであれば、「自分はお金に関してどの点を不安に思っているのか」「貯金以外でお金への不安を和らげる方法はあるか」というように不安を可視化して向き合うことが重要です。 また、老後の生活で必要なお金がいくらか分かっていないと「貯蓄過多」になってしまいます。本来使えるはずのお金が貯蓄に回っているため、日々の生活で充実感が得られません。 老後生活で必要なお金は人によって変わります。「自分に必要な最低貯金額」を知っておくと、貯金目標が明確になります。
お金は貯めるだけではなく「どう使うか」も考えて
お金は貯めるだけでは意味がありません。貯めたお金を「どのように使うか」を考え使うことで、はじめて本来の価値を発揮できます。 お金を貯めたまま亡くなると、当然自分はお金を使えません。遺産額が多い場合は、遺された家族に相続税がかかる可能性もあります。せっかく自分の生涯をかけて貯めたお金が、使われることなくいくらかが税金として引かれてしまうのは、あまりにももったいないことです。 「家族との旅行」や「家族へのプレゼント」「趣味のためのお金」のようにお金をどう使いたいか決めておけば、用途に合わせて必要な額を貯金できます。