一歩間違えれば「違反行為」の可能性も! 仲間とのツーリングでのありがちトラブル5選
4)カルガモ走行に徹するはずが……
ツーリングでありがちなのが「今日はきっちりと隊列を組んでカルガモ走行でいきましょう」とアナウンスしたはずが、いざはじまってみるとペースが速い! ちょっと人にはいえないペースになっている……そんな経験をしたことがある人もちらほらいるかと。このご時世、ドライブレコーダーで撮影されている可能性が高く、「ちょっと人にはいえないペース」をネットにアップされてしまうリスクがあるので要注意です。 また、集団暴走行為は、道路交通法の第68条(共同危険行為等の禁止)、具体的には「並進等している2台以上の自動車又は原動機付自転車の運転者が共同して行う信号無視、蛇行走行、広がり走行等をいう。」に該当すると処罰の対象となってしまうので、なおさら注意が必要です。カルガモ走行時は大前提として法定速度厳守(集団暴走行為と紙一重)とも言えるのです。
5)台数が多い場合でもグループわけをしていなかったのでグダグダに
ツーリング慣れしている人同士であっても、台数が増えれば増えるほど、ひとつの集団でまとまって走ることが難しくなります。とくに下道を使う場合、信号待ちや脇道から入ってくるクルマを譲ったりしているうちにはぐれてしまいかねません。 そこで、参加台数が多い場合、グループわけをすることで解決できる可能性が高くなります。各グループごとにリーダーを決めて、はぐれたときは率先して誘導してもらうようにすればビギナーでも安心です。
●まとめ:リーダーまたは幹事の力量が問われる!?
円滑かつ楽しいツーリングには事前の仕込みがどこまでできるかで決まります。つまり、リーダーまたは幹事の力量が問われるのです。下見にしても、飲食店のセレクト(試食)もすべてもち出し、自腹です。すべてはツーリングの成功のため、グループが円滑に活動するため、です。しかし、薄情な参加者たちはそのことに目を向けてくれません。 さらには「もっと美味しいところなかったの?」なんて、企画した人からすればブチのめしたくなるようなことをのたまう無神経な参加者も少なくありません。そして密かに「文句いうならオマエやってみろ」と思うのです。もちろん、口にも態度にも出しませんが……。 大きなトラブルもなく、目的地の飲食店の料理も美味しい。スムースで今日も楽しいツーリングだった……。そう思える影には、リーダーまたは幹事の影の努力があってこそなのです。そのことを忘れないであげてください。
松村 透