左がカニエ・ウエスト改めイエ（ロイター）

　騒動が絶えない米ラッパーのカニエ・ウエスト改め「イエ」（47）が、今度は元従業員から不当な労働環境や賃金不払いで訴えられた。 　米紙ワシントン・ポストなどによると、訴えられたのはイエと、イエが運営する会社の責任者だったマイロ・ヤノプルス氏（39）。イエは自身のニューアルバム「Vultures」と「Vultures2」について、アップル・ミュージックやSpotifyなどの音楽配信サービスを利用せず、独自ルートで販売するため今年4月、新たな配信アプリ開発にプログラマーらを雇用した。 　イエ側は、開発費としてプログラマーらに総計12万ドル（約1900万円）を支払うことを約束したが、労働条件については無条件に従うことを求めたという。 　原告側によると、従業員らは職場でイエらから〝奴隷〟や〝新型奴隷〟などと罵倒され、劣悪な労働環境のなか、毎日長時間勤務を強いられた上、残業代は支払われなかったという。 　また、従業員の中には最年少14歳を含む未成年者もいたが、イエの妻ビアンカ・センソリ（29）はスタッフに自身のわいせつな動画を送り付けていたことも訴状で明らかになった。ビアンカについては、裸同然の高露出の服で、イエと一緒に外出している姿が頻繁に報じられ、物議をかもしていた。 　元従業員らはイエ側に対し、未払い賃金の支払いに加え、不当な労働環境で精神的苦痛を受けたとして慰謝料などを求めている。