黒瀬さん(浜松)卓球強化選手に 女子8歳以下全国3人のみ 「将来 オリンピック出たい」
浜松市浜名区細江町の中川小2年黒瀬麻心[まな]さん(7)が今季、日本卓球協会が強化選手として育成する小学生年代の「ホープスナショナルチーム」(HNT)の女子U8(8歳以下)に選ばれた。U8は全国に3人しかおらず、HNTに静岡県から唯一選出された。国内トップレベルの同年代と切磋琢磨(せっさたくま)し、将来的な日本代表入りを目指す。 卓球経験者の両親の影響で、地元の卓球教室「細江卓研」に4歳から通う。小学校入学後は練習場で毎日技術を磨いている。昨年、全日本選手権のバンビの部(小学2年以下)で1年生ながら予選リーグを通過。北九州市で4月に開かれたHNTの選考会への挑戦権を得た。 選考会では全国から集まった14人が総当たりのリーグ戦とスポーツテスト、学力テストでしのぎを削った中、総合2位に入った。「全部の試合がギリギリだった。選ばれてうれしい」と黒瀬さん。今後はHNTの活動として、オンライン講習や強化合宿などが予定されている。 黒瀬さんの武器は、足を止めずに動き続けられるスタミナと俊敏性。HNT出身で、パリ五輪日本代表の張本美和選手のプレーを参考にしているという。 父の哲幸さん(51)は「人一倍負けず嫌い。来年以降も継続してHNTに選ばれるように頑張ってほしい」とエールを送る。黒瀬さんは「将来は日本代表としてオリンピックに出たい」と目標を語った。
静岡新聞社