やっぱりソフトバンク周東佑京には「1番」が似合う 8試合ぶりのスタメンでマルチ安打2得点 新たなライバルも刺激「直樹があれだけいい働き」
◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA1―10ソフトバンク(7日、横浜) ソフトバンクの周東佑京内野手(28)がマルチ安打に1盗塁、2得点と大勝に貢献した。打撃不振から8試合ぶりに1番でスタメン復帰。即結果を残し、「ホッとしています」と繰り返した。 ■横浜・中華街で火事 ハマスタスタンド裏に迫る黒煙【写真】 3点リードの3回に周東らしさを存分に見せつけた。先頭で中前打。すかさずリーグトップ18個目の盗塁を決めた。今宮健太の進塁打で三塁に進むと、栗原陵矢の右中間を破る適時二塁打で悠々と生還した。4回にも右翼線二塁打でチャンスを広げ、柳町達の左翼線適時二塁打でホームを踏んだ。「ホッとしています。良かったなという感じ」と振り返った。 5月29日の巨人戦(東京ドーム)を最後にスタメンから名前が消えた。首脳陣からは打撃の状態を上げるための〝時間〟が与えられた形だ。小久保裕紀監督は「バッティングコーチにはどういう状態になったときは『GO』だという話をしていた。バッティングコーチの方から『もういけます』という話で今日スタメンにした」と説明。周東は「意識的なものですね。別に大きく変えたわけではない。打ち方どうのこうのよりも良かった時の意識。そっちにもっていったら徐々に練習の中でも良くなった。それが試合にも出て良かった」と振り返った。 スタメンから外れている間には柳町や育成から支配下復帰した佐藤直樹らの活躍もあった。「出ていない時期でも(佐藤)直樹があれだけいい働きをして1番に入っていた。悔しかったというか、いろいろ考えることも多かった」。ただ周東には脚という最大の武器がある。小久保監督も「あいつが(塁に)出たら得点になるなというのは感じるゲームだった」と1番周東の意味を強調した。 もちろん1試合だけで安心していられない。「あまり一喜一憂しないで、その場でできることを続けていこうと思います」。大勝の中で1番周東の復調は最大の収穫かもしれない。(小畑大悟)
西日本新聞社