広島と長崎で原爆の被害に遭った「二重被爆者」の姉と弟をテーマにした企画展が始まり、94歳の姉が当時のことを語りました。 企画展「幼い姉弟が見た広島・長崎」は長崎市の追悼平和祈念館で20日に始まり、オープニングイベントにはおよそ30人が参加しました。 長崎市出身で二重被爆者の福井絹代（94）さんと弟の相川國義さんの体験を伝える展示で、初日は青森市から訪れた姉・絹代さんが被爆体験を語りました。 二重被爆者　福井絹代さん（94） 「浦上天主堂のところまで行くと、まだ火が燃えているに。それを避けるとなると死体の上を歩かないと進まない。悲しかった」 84歳でこの世を去った弟の國義さんは100枚を超える絵付きの手記を残していて、会場には絹代さんが印象深いと選んだ13枚が展示されています。 企画展は10月31日までで、絹代さんの証言をまとめた動画を見ることもできます。