「一打への思いは今までより強い」 原英莉花が“米国”も見据え挑む今季最終戦
<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇19日◇宮崎カントリークラブ◇6497ヤード・パー72> “宮カン名物”のネコちゃんがかわいすぎ!【写真】 2020年大会を制覇。歴代優勝者のひとりとして迎える大会だが、原英莉花はショットについてはじっくりと言葉を選ぶように話す。「調子が上がらないのでなんともいえない。試行錯誤中です」。聞くと、ドライバーが“つかまりすぎる”ことなどが悩みの種になっている。 それを感じ取ったのは、9月の「日本女子オープン」ごろから。先週の最終日には16、17番で連続ダブルボギーを叩いているが、これも「チーピンが止まらず、ベアグランドに行ったり、池に行ったり」して喫したもの。こういった不安定さを消すため、左に打ち出していくフェーダーが、今はティグラウンドで左寄りに立つ工夫をしているほど。「とりあえず左に立って、左を消しているイメージ」。なんとか打開策を見つけたい。 この状態にあって、救いになっているのが「安定している」と話すアプローチやパターといったショートゲーム。もちろん、開幕までにショットの感覚が戻るのが一番だが、小技でスコアメイクができる、という自信は大きな支えになっている。もちろん、「例年より生き生きしている」というラフや、「芽が強いし、コンパクションがある」というメジャーのグリーンはたやすくはない。過去に制したおごりも一切なく、「コースをしっかり予習して」と入念に確認作業を続けていく。 この試合が終わると、いよいよ来季の米国ツアー進出をかけた最終予選会(12月5~9日、米アラバマ州)に挑むことになる。「バーディをしっかり取らないといけないので、攻めていく気持ちを忘れずに戦いたい。クラブ調整の面も妥協なくいきたい」。ドライバーのヘッドも変更するなど、試せることはすべて試していく。 これまでにメジャーを3度制してきたが、最後は気持ちの勝負にもなる。「どんなところでも諦めず。その時の一打への思いは今までよりも強い。悪いなら悪いなりに戦わないといけない」。こういうと「運が味方してくれるように」とお茶目に笑った。すでに米国に向けての戦いは始まっている。