夏の移籍でどう変わった? J1クラブ市場価値ランキング最下位。主力の大量放出で大幅ダウン…。残留に向けピンチ
2024年の明治安田J1リーグは、夏の移籍市場の登録期間が8月21日で締め切られた。どのクラブも選手の補強や放出の動きがあり、戦力がアップしたチームもダウンしたチームもある。今回はデータサイト『transfermarkt』のデータを基に、J1リーグクラブの総市場価値をランキング化して紹介する。
20位:サガン鳥栖 監督:木谷公亮 J1リーグ順位:19位 総市場価値:950万ユーロ(約15億2000万円) 最高額選手:マルセロ・ヒアン(80万ユーロ/約1億2800万円) 2021年冬から指揮を執っていた川井健太監督に代わって、チームのテクニカルディレクターを務めていた木谷公亮が新しく監督に就任することになったサガン鳥栖は、チームの不調とともに市場価値ランキングでも最下位となってしまった。移籍市場前は17位だった順位を3つ落とす結果となっている。 サガン鳥栖は今夏、ここまでリーグ戦20試合以上出場していた主力級の選手が相次いで移籍をすることになった。イングランド3部にあたるEFLリーグ1のバーミンガム・シティで初の海外挑戦をすることなったFW横山歩夢(60万ユーロ/約9600万円)をはじめ、MF長沼洋一(80万ユーロ/約1億2800万円)、MF菊池泰智(60万ユーロ/約9600万円)、MF手塚康平(50万ユーロ/約8000万円)など、攻撃的な選手の放出が目立っている。 さらに追い討ちをかけるように起きたチームトップの市場価値を有する選手の退団は、チーム全体の市場価値の下落を意味する。フィールドプレイヤーで一番長くピッチに立っていたMF河原創(90万ユーロ/約1億4400万円)が川崎フロンターレへ移籍することになった。 新加入選手のMFジャジャ・シルバやMF久保藤次郎の市場価値はいずれも50万ユーロ(約8000万円)と、チーム全体の市場価値をキープさせる補強とはいかなかったものの、選手に加えて監督も変わった鳥栖は、ここから巻き返しを図りたいところだ。
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