「第2志望の対策は必要ない」と侮った受験生のヤバい末路 受験に親が介入したほうがいいタイミングとは?
受験が近づくにつれて、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。短期集中の毎日連載「現役東大生が解決! 受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第5回】 【漫画で読む】『ドラゴン桜』模試1位でも入試本番でうまくいかず不合格。いったいなぜ? ■第2志望の対策はしなくていい?
「大学受験生の勉強や受験校に対して、親はあまり介入するべきでない」 というのは、いろんな場所で耳にする言説です。受験生のほとんどは18歳、立派な大人ですから、自分で決めた志望校に向けて走っていくべきであり、親が介入すると受験生のプレッシャーになってしまうことがあるため控えるべきだというのです。僕は基本的にこの言説は正しいと考えています。 しかし1つだけ、ここだけは親御さんが受験に対して介入するべきだというポイントがあります。それは、第2志望の受験です。
多くの受験生にとって、第2志望の選定・第2志望対策のための勉強というのは、あまり気乗りしないものです。 どんな受験生でも、第1志望の勉強を優先したいと考えるもので、第2志望の勉強をする時間があったら第1志望のための勉強をしたほうがいいのではと考えてしまいます。 例えば東大志望の人であれば、第2志望として設定しがちな早稲田大学の過去問はあまり解かずに東大一直線で勉強してしまいがちです。「東大合格のために勉強をしているのだから、あまり対策しなくても早稲田大学には合格できるんじゃないか?」と考えてしまい、過去問を1年も解かずに受験してしまう、なんて人もいるくらいです。
言うまでもないことかもしれませんが、模試の偏差値が60だからといって、何の対策もしていない偏差値60の以下の大学がすべて合格できるというわけではありません。偏差値60でも、偏差値50近い大学に不合格になる人も多いです。 東大志望で東大B判定の受験生がGMARCHに落ちた、京大志望で京大A判定の受験生が関関同立に落ちたという話は少なからずあります。 ■大学によって問題の質は大きく異なる これは特に大学入試で顕著な傾向ですが、大学が変われば入試問題の質が大きく異なってしまい、対策の方法や使うべき参考書の質がまるっきり変わってしまうということはザラです。