防犯講話で万引きの手口や対策を解説する伊東ゆうさん（左）＝8日、宮代町のドラッグストア「セキ薬品」本社

　「万引き防止週間」（7～13日）に合わせ、埼玉県警少年課と県販売防犯連絡協議会は8日、宮代町のドラッグストア「セキ薬品」本社で、万引Gメンで作家の伊東ゆうさん（53）による防犯講話を開いた。オンラインも含め同店の店長ら約220人が参加し、犯行の手口や対策を学んだ。 ウエルシア薬局、川口で移動販売へ　運転免許“返納”で増える「買い物難民」、近所まで食品・医薬品お届け　薬剤師ら健康相談に対応

　同課によると、高価な化粧品も扱うドラッグストアでは10万円を超える高額の万引被害が多発しており、被害抑止のため県内303店舗を展開する同社に協力を求めた。 　伊東さんはコロナ禍で失業や生活苦を理由とする万引が増加していることなど近年の傾向を挙げ、死角になる棚が高くて通路が狭い場所が狙われやすいと指摘。被害を防ぐために店員同士のアイコンタクトや不審な客への積極的な声がけを推奨し、「店の商品は自分のものだという意識で守ってもらいたい」と呼びかけた。 　講話後、万引犯とのトラブルを想定した護身術講座も行われた。同社薬務課長の青山夏樹さん（43）は「今日学んだことを店舗の従業員に伝え、全員で防犯意識を高めていきたい」と話した。