巨人がFA戦線参戦へ 埋められるのか菅野智之の穴 チーム内で心配される「副作用」とは
日本シリーズはDeNAの下克上日本一で幕を閉じ、プロ野球界はすっかりストーブリーグの話題一色。中でもFA戦線を巡る各球団の攻防は、オフの見所の一つです。 【動画】巨人の大エース・菅野智之の「歴史的な」奪三振シーン さっそくスポーツ各紙ではそれぞれの動向が報じられています。担当記者にとってはペナントレース中以上に、自身の「取材力」が問われる季節と言えるでしょう。 中でも今季のセ・リーグを制覇しながら、クライマックス・シリーズのファイナルステージでDeNAに完敗した巨人にとっては、来季こそ日本一奪回が必須の課題。果敢にFA戦線へと乗り出すことが報道されています。 ネットメディアの関係者は言います。 「スポーツ各紙の報道によれば、巨人がFAで狙う選手にはソフトバンクの正捕手・甲斐拓也、阪神の主砲・大山悠輔が予想されています。投手なら実績十分のソフトバンク・石川柊太の名前が上がっています」 G党の疑問は「それって補強ポイントと合致しているの?」ということ。補強ポイントとはすなわち、メジャー挑戦が決定的な菅野智之の穴を埋めること。今季15勝3敗と一人で「貯金12」をマークした男の抜けた穴は、そう簡単に埋まりそうにありません。 「今年のFA市場では、そこまでビッグネームの投手がいない。巨人は現有戦力の底上げで菅野の穴を埋める方針だと聞いています。甲斐に着目するのは『捕手目線』の阿部監督ならでは。大城や岸田も頑張っていますが、もうワンランク上の捕手に扇の要を委ねたいという思いがあるのでしょう。大山は、実力が下り坂の坂本や、メジャー挑戦が噂される岡本の後釜として、右の大砲を託したいところ。阪神から巨人へのFA移籍となれば、甲子園のファンの反応が気になるところですが…」(前述のネットメディア関係者) 一方で、FAでの補強はチーム内に「副作用」をもたらすことがあると、前述の関係者は警鐘を鳴らすのです。 「FAにマネーゲームはつきもの。当然、年俸もつり上がるために、生え抜きの主力選手とFA加入の選手との間で、後者の方の年俸が高くなり、チーム内のパワーバランスが崩れるデメリットがあります。FA加入選手の年俸や待遇が実力以上となれば、生え抜きの選手としては当然、面白くない。過去そのような例からチーム内がギクシャクし、まとまりを欠いた例も多々ありました。首脳陣やフロントはそんなところまで、目を光らせる必要性がありそうです」 海の向こうのドジャースを見ても、勝つためには補強が必須なのは明らか。 巨人のストーブリーグは果たしてどうなるのか。目が離せません。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]