イケメンYouTuberうみくん「2次元のことが3次元の世界で」
「もののけ姫」に感動して東京音大に入学
「小学生の時、公開された映画『もののけ姫』を観て、『映像と音楽の化学反応がすごい!』と感動して。そういう中で、ピアノをちゃんと習いたいなとか、漠然とですが音楽に関わる人間になれたらいいなと思ったんです。大学に関しては本当に“ギリ”で入ったという感じですね。地元に『とりあえず音大に行くならこの先生』という習い事の先生がいらっしゃって。はじめはその先生にピアノの実力を見てもらったのですが、『ヘタクソ過ぎる』と。ただ、たまたまその日、体育の授業のソフトボールで指を骨折してしまっていて。それを知った先生がやたらと同情してくださって、『もし才能があったら、今から2年くらい死ぬ気でやれば、声楽ならどこかの音大に入れるかもしれないわね』と。それから2年間、死ぬ気で声楽を練習して…」 「もののけ姫」の感動を原点に猛勉強を重ねて、難関の東京音大の門をくぐったうみくんだったが、大学入学後はまさかの引きこもりの日々。授業には顔を出さず、ひたすら部屋にこもってはDTM(=デスクトップ・ミュージック)を使ったパソコンでの曲作りやゲーム、アニメの世界に没頭していたとか。
引きこもり中はDTMで曲作り、アニメやゲームに没頭
「本当にバカなんですけど、東京に行って音楽をやりたいという漠然とした夢はあったものの、実際に音大に入ったらどうなるのか、卒業したらどういう人になるのか、そこまで意識がいっていなかったというのが本音です。いざ入ってみると、みんなの会話が、モーツァルトがどうこうとか、“第九”の第何楽章がどうこうとか。しかも、学生の9割が女性で、みんな品の良い方ばかりで。僕なんか『何なの、あの汚らわしい人は?』みたいな感じで、『これはヤバい! 違うところに来ちゃったな』と。いつしか、ずっと家にいるというスタイルになっていました(笑)」 その後、学生生活を継続するうえで、どうしても提出しなければいけない書類を届けに大学へ行った際に出会った後の恩師の助言もあり、何とか“現実社会”に復帰し、大学を卒業したうみくんだったが、結果的には引きこもり時代を通じて情熱を注いできたネットライフが脚光を浴び、リアルの世界で大きく花開くことになる。