イケメンYouTuberうみくん「2次元のことが3次元の世界で」
動画サイト『YouTube』に投稿した歌やコスプレ、ゲーム実況といったパフォーマンスの動画が世界中から注目を集めて、メジャー歌手デビューを果たした、うみくん(26)。10月28日にアーティスト名のUMI☆KUUN名義でリリースするシングル『I am Just Feeling Alive』は、放送中のTBS系アニメ「ヤング ブラック・ジャック」のオープニングテーマにも起用されている。端正なルックスと卓越した表現力、東京音楽大学卒という異色のキャリアを武器にミュージシャンとして本格始動したイケメンYouTuberの素顔に迫る──。 東京音楽大学卒の異色のイケメンYouTuberのうみくんが歌手デビュー
ネット半分、リアル半分みたいな世代
メジャーレーベル「ビーイング」との契約が決まり、UMI☆KUUNとして歌手デビューを果たした、うみくん。小学生の頃からビデオカメラで映像を撮るのが大好きで、『YouTube』や『ニコニコ動画』などに自身の動画を投稿し始めると、そのやたらとハイテンションでちょっぴりウザい、だけどさわやかで憎めない独特のキャラクターや世界観がウケて、動画の再生回数はうなぎ登りに。公式チャンネルの登録者数が1万人を突破するなど、イケメンYouTuberとして注目の存在となった。 パソコンや携帯電話、スマートフォンなどの普及により、ネットがより身近な存在になった昨今だが、1988年生まれのうみくんは、自身を「ネット半分、リアル半分みたいな世代」と表現する。 「小学生の時、家にパソコンが来て、中学校に入学する時に“パカパカ携帯”を持って。友達と食事に行く時も、ひたすらしゃべるというよりは、話しながら『2ちゃんねる』のまとめサイトを見ているみたいな感じでした」と自身のネットとの出合いや歩みを振り返りつつ、「はじめは動画を投稿したことで自分に満足していたので、(反響は)予想していなかったです。ただ、世の中で流行っていることとか、逆に世の中では流行っていないけどネットの世界ではウケることとか、そういった情報を精査しながらやっていくと、再生回数や(動画に寄せられる)コメントだったりで、それなりの反応があるんだなという面白味は感じていました。ネットが好きだったので、自ずとネットの空気感というものは分かりやすい方だったのかなとは思います」と語る。 学生時代からネットを愛し、アニメやゲームなどいわゆるオタク文化に傾倒していったうみくんだが、その一方で東京音大卒の声楽科を卒業というキャリアも持つ。数多くの著名な作曲家や演奏家を輩出している同校は、プロの音楽家の登竜門ともされているが、うみくんが入学を目指したキッカケはあるアニメ作品との出合いだった。