【大学野球】慶大が法大に勝利 全国制覇ルーキーの八木陽は秋へ「まずは1試合スタメンで」
◆東京六大学春季フレッシュトーナメント▽第1日 慶大3―1法大(3日・神宮) 慶大が法大に勝利した。0対0で迎えた6回表、先頭の八木陽遊撃手(1年=慶応)がレフト前ヒットを放つ。その後、代打の谷口航大内野手(2年=慶応)などの適時打で3点を先制。7回に1点を返されるも逃げ切った。 八木は昨年夏の甲子園で全国制覇を経験。同期の丸田湊斗外野手(1年=慶応)や渡辺憩捕手(1年=慶応)が出場していた早慶戦はスタンドで観戦した。「部員として体験したのは初めて。初日、こんなに(人が)入っているのか」と驚いた。 守備が好きで、小さい頃から「打撃か守備かといえば守備をやっていたタイプの人間」という。打球やノックを受けて対応力をつけ、守備のバリエーションを増やす練習を重ねてきた。守備に自信を持つ一方、打撃については「真っすぐを一球で捉えられないことがある」とテーマを挙げた。「まずは真っすぐに負けないように練習してやっていきたい」と課題に取り組んでいく決意を示した。 谷口は、日頃から重視してきた準備力を生かして代打適時打を放った。 「試合に入ってから自分が出るまでの間もだけど、前日の練習からここというところで自分の思い描いた一本を出せるように」と普段から本番を想定して訓練。この日も「追い込まれてからよく粘って最後いいかたちでヒットが出た」とその成果が出た。 昨秋の明治神宮野球大会で日本一にもなった慶大は今季の春季リーグ戦3位と精彩を欠いた。八木が「まだ絡めていないので、まずは1試合スタメンで出ることを目標にしてやっていきたい」と語れば、谷口も「勝負強さとシンプルに力をしっかりつけたい。速い真っすぐに振り負けないような力をつけたい」と意気込んだ。若い力の台頭で、秋は逆襲に転じる。
報知新聞社