水道水は、100円で500㎖のボトル約千本分! 味も劇的に改善…ミネラルウォーター買う意味ある?
実は、市販ミネラルウォーターとミネラル分は変わらない!?
水道水をそのまま飲む人もいれば、においや味などに抵抗があり、ボトル入りのミネラルウォーターを購入して飲む人もいる。 【画像】黒船、王者、そして新星…日本で「一番売れる水」を目指す大戦争の内幕 総務省統計局によると、ミネラルウォーターへの年間支出額は1世帯あたり、’20年の全国平均で3757円。最近は増加傾向になっている。主要都市では、静岡市の7218円が最高値となっている。 ミネラルウォーターの購入理由としてよく耳にするのが「ミネラル成分が入っていて健康にいいから」という答え。しかし、ミネラル分を示す硬度を調べてみると、日本製のミネラルウォーターのほとんどが60mg/L未満の軟水といわれている一方、東京都水道局が測定している蛇口での硬度の平均値は60mg/L程度。ミネラル分はほぼ変わらないのだ。 また、水道水をそのまま飲まないと回答した人は「安全性に不安がある」、「水道水を飲む習慣がない」の理由を挙げたのが各4割弱のほか、「味がおいしくない」が3割弱などだった。都が昨秋、家庭や事業所など約1万1000件に実施したアンケート調査結果だ。 自治体の各水道局はさまざまな取り組みをしており、味やにおいが改善していることは一般にあまり知られていない。 物価高で生活関連費の見直しを進める際に、ミネラルウォーターを購入している人は水道水を選択肢にしてもいいのではないか。 ◆味やにおいが劇的に改善されている各地の「水道水」 水道水は千リットルあたり約200円で、100円で500㎖のボトル水を買ったとすると、「水道水なら約千本分(約500リットル)使えるんだ!」とアピールするのが千葉県水道「おいしい水づくり」のオフィシャルサイト。 さらに、このサイトはこういう。 ボトル水は塩素のにおいがなく、水道水よりおいしく感じる方もいるけど、水道水より保存性に劣り、フタを開けた後、すぐ飲まなければいけないよ。どう? 「安く」て「安全」で「保存性」もいい「水道水」。冷やして飲んでみてね! その理由として、水道水が水道法で塩素消毒が義務づけられ、51項目の水道水質基準があるとしている。 神戸市水道局のサイトも、水道水は200項目以上の水質管理をしており、「安全でおいしい水」を届けているという。さらに、500㎖で100円のペットボトル水を毎日飲み続けると年間3万6500円になるが、神戸の水道水で同量なら年間約22円と強調している。