<平川大輔×悠木碧>アニメ「妻、小学生になる。」インタビュー(2) 悠木碧のすごさに驚がく
悠木さん 親子役ということもあって、そんなに年は変わらないんですけど、娘のように思えてきちゃうんですよね。
平川さん 分かる! 親子役ってそういうところがありますよね。
悠木さん 勝手に親の気持ちになって、なぜか母性が生まれてきたり(笑い)。
◇一つ一つの音を密に作り上げる平川大輔
--お互いの役者としての印象は?
悠木さん そもそも私は平川さんのファンなんです。優しくて、少し哀愁があって、愛情深いお芝居が大好きで、こんなに近くで浴び続けられるのか!とうれしくなっちゃって(笑い)。一つ一つの音を密に形作っているのを感じて、やっぱりすごい!となっていました。私は割と感覚でやっているタイプなので、平川さんが積み木を一つ一つ積んでいる姿を見て、より尊敬の念を抱きました。以前、共演させていただいた時にもすごくお世話になったので、今回はいいところを見せなきゃ!という気持ちもありました。
平川さん あおちゃんは今回、本当に難しい役だったと思います。妻としての貴恵、母としての貴恵、万理華のふりをしている貴恵……といろいろある中で、それぞれのせりふの感情の重み、厚みが絶妙なんです。これを言ってほしかった!という温度で届けてくれるんです。「感覚でやっている」とおっしゃってますが、本当に絶妙なボールを投げてくれるので、僕はありがたいやらなんやら……と悠木碧という存在のすごさに驚がくしていました。圭介が貴恵に支えられているのと同じように、僕は今回の現場であおちゃんの存在に支えられていました。悠木碧が受けてくれているから大丈夫だ!という感覚もあって、精神的にはとても頼っていました。
悠木さん うれしい! ありがとうございます。私は目分量で料理を作っているようなもので、平川さんのように緻密ではないのですが……。
--目分量で作った料理がおいしくなるところがすごいのでは?
平川さん そうそう。世間ではそれを天才って言うんですよ。