「下関駅周辺リニューアル」3月市長選に向け前田氏公約 シーモールや人工地盤の解体含め[山口県]
任期満了に伴う下関市長選(来年3月9日告示、同16日投開票)で、3期目を目指して既に立候補を表明している現職の前田晋太郎氏(48)=自民推薦=が23日、公約発表の記者会見を開いた。JR下関駅周辺エリアを大幅リニューアルさせる構想を明らかにし、交流人口の増加や市民が暮らしやすい魅力的な街を目指すとした。 キャッチフレーズは1、2期目と同じ「希望の街へ。」とし、「SHIFT UP! TOPGEAR(シフトアップ! トップギア)」を新たにサブタイトルにしている。「かつてない大きなチャレンジを目標として複数掲げた。さらにギアを上げて挑戦していく」と意気込みを語った。 重点政策は「子育て世帯の経済支援とゆとりの場整備」「公共交通機関の利便性向上と新時代への対応」「安全・安心に暮らしていける社会の実現」。学校給食費完全無償化や高校生までの医療費完全無料化、新たな市立総合病院の早期建設などに取り組むとした。 JR下関駅周辺エリアの開発については「車の動線など時代に合っていない。施設の形状を根本的に変える」として、商業施設のシーモール下関や人工地盤の解体も含めた大規模開発を主張。「反発が出る可能性はあるが、批判もまとめて受け止めるのが真の市のリーダーの責務。選挙を通じて議論しながら前に進めたい」と述べ、次の任期中の4年以内の着工、10年以内の完成を目指すとした。 2期目の成果としては、市総合体育館「J:COMアリーナ下関」供用開始や火の山地区観光施設再編整備着手などを挙げた。