プレミア12、侍は決勝で台湾に敗れる…国際大会の連勝が27でストップ
野球の国際大会「ラグザス プレミア12」は、台湾の初優勝で幕を閉じた。24日の決勝で、日本代表「侍ジャパン」に4―0で快勝した。日本は大会2連覇を逃し、2019年の前回大会途中から続いていた国際大会の連勝も27でストップした。
台湾、4投手の継投で日本を0点に抑える
今大会、3度目の顔合わせとなった日本と台湾の決勝。台湾戦を含め1次ラウンド、2次ラウンドと8連勝で決勝に進んだ日本が、最後で苦杯をなめた。
台湾投手陣の奮闘が光った。2次ラウンドまでの8戦で計63得点を挙げた日本打線を、4投手が4安打無失点に封じた。
先発は、前日の登板予定を直前に変更し、決勝に向けて温存された左腕の林昱珉。150キロに迫る速球で押し4回を1安打に抑えると、オリックスなどで通算4勝の右腕・張奕も3回無失点でつないだ。八回は、ロッテなどで主に中継ぎとして通算136試合の登板で11勝の左腕・陳冠宇が1回無失点。張奕、陳冠宇はともに今大会防御率0・00と抜群の安定感を見せた。
打でも、戸郷(巨人)から2本塁打で効果的に4得点を挙げた。五回に林家正の先制ソロに続き、3ランを放った主将の陳傑憲が、大会通算でも打率6割を超える活躍で最優秀選手に輝いた。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した左の好打者は「強い台湾を見せられた」。曽豪駒監督も試合後、「日本に近づこうと思ってやってきた。歴史を作った。大きな意義がある」と感慨深げに語った。(今井恵太)