『インサイド・ヘッド2』ライリーが成長してかわいくなくなった?キャラクターデザイン秘話
「そうして100くらいデザインしたうちの何個かが『これいい感じじゃない?』となり、その監督が気に入ったデザインを基にさらに焦点を絞っていくんです。監督が納得できるキャラクターが出来るまで、またいっぱい描いて見せて、描いて見せて、という作業でした。わたしが担当する以前から他の方がやっていたので、完成までに1年弱くらいかかったんじゃないでしょうか。わたしが担当してからでも多分、3、4か月くらいかかったと思います」
そうして生まれたキャラクターたちに色を付けたのは、シェーディング・アート・ディレクターのビル・ザンだ。ヨロコビは黄色、カナシミは青色など感情それぞれを表すカラーがあって色鮮やかな頭の中の世界だが、前作『インサイド・ヘッド』(2015)制作時には続編を作ることなど想定していなかったため、新たな感情の色を見つけるのが一苦労だったのだそう。
「ビル・ザンさんがキャラクターも背景も全部、色の担当をされたのですが、彼が言うには1作目が全ての色を使い切ってしまったと。だから困ったね! となって、本当にものすごい量のさまざまなコンビネーションを考え、今のものに落ち着きました。今見ると『簡単だったかも』『なんで最初からこれにしなかったんだろう?』と思えるのですが(笑)、本当にすごい距離を行った後にここに戻ってきた、みたいな感じです」と明かしていた。(編集部・市川遥)
映画『インサイド・ヘッド2』は公開中