「今後の審査に生かされる」2日間の調査終了 浜岡原発で原子力規制委員会が現地調査 断層などを確認=静岡
静岡放送
中部電力が再稼働を目指す浜岡原発。原子力規制委員会が現地調査に訪れ、安全審査の大きな柱の一つ「断層」の確認を行いました。2日間の調査を終えて規制委員会の委員は「今後の審査に活かされる」と話しました。 【写真を見る】「今後の審査に生かされる」2日間の調査終了 浜岡原発で原子力規制委員会が現地調査 断層などを確認=静岡 中部電力が再稼働を目指す浜岡原発3号機、4号機をめぐっては、新たな規制基準の適合性について審査が続けられています。審査の一環として原子力規制委員会による5回目の現地調査が12月17日までの2日間行われました。 <坂口将也記者> 「原子力規制委員会による今回の現地調査。まずは浜岡原発の敷地内にある断層の確認から始まっています」 今回の調査では審査の重要項目の一つである敷地内や周辺の断層を見て回り、実際に触れながら入念に確認しました。 さらに、約50地点分のボーリング調査のサンプルから発電所周辺の断層の特徴を確かめました。浜岡原発の敷地内と周辺には「H断層系」と呼ばれる断層が25本あります。このうち、重要施設の直下にある断層が活断層であるかどうかが安全審査の重要なポイントです。 2013年に施行された新しい規制基準では敷地内にある断層が12万年から13万年に渡り活動していないことが条件となっています。 中部電力は、「H断層系」と推定される敷地外の断層の上から約13万年前の火山灰が見つかったことやボーリング調査の結果などから、「H断層系」は活断層ではないと規制委員会に対し説明しました。2日間の調査を終えて規制委員会の山岡委員は手ごたえを話しました。 <原子力規制委員会 山岡耕春委員> 「(断層の)共通性、あるいはその違い、その場所による傾向みたいなところを、私たちとして現地を見ることによって確認した。実際に資料を見るだけでは必ずしも気付かないようなところを、現地に来るということで様々気付くと。それが今後の審査には活かされるというふうに考えている」 原子力規制委員会は今回の現地調査を踏まえ、審査会合で議論を続けていく予定です。
静岡放送