【BCクラシック】ルメール&デルマソトガケが昨年2着の雪辱へ 「本当のデルマソトガケを見たいです」
[GⅠブリーダーズカップクラシック=2024年11月2日(日本時間3日)3歳上、デルマー競馬場・ダート2000メートル] ルメールが乗りに乗っている。天皇賞・秋こそ8着に敗れたが、秋華賞のチェルヴィニア、菊花賞のアーバンシックでGⅠを連勝。10月だけでJRAの重賞を5勝という荒稼ぎだ。今週は米国競馬の祭典・ブリーダーズCに参戦。クラシックでデルマソトガケ(牡4・音無)、ジュベナイルターフスプリントでエコロジーク(牡2・森)に騎乗する。 ダート中距離路線の世界最高峰といわれるBCクラシック。ルメールは、今年も昨年同様、デルマソトガケとのコンビで快挙達成を狙う。昨年は見せ場十分だった。向正面ですでにムチが入りながら、直線でも止まることなく脚を伸ばし、勝ったホワイトアバリオに1馬身まで迫る2着。勝利に手が届かず、レース後に鞍上は「頑張ったけど…」と悔しさをにじませていた。日本の競馬ファンを熱狂させたサンタアニタ開催から1年。今度はデルマーの地で、再び世界トップクラスの馬たちと戦う。 前哨戦の日本テレビ盃はまさかの5着。好スタートからに先行したものの、早々に後退した。「前走は2番手で楽でしたけど、3コーナーではギブアップした。やめるようなところがあるので、ブリーダーズCではブリンカーをします。もう少し集中するかも」 昨年のUAEダービーを制したデルマソトガケだが、鞍上はまだ本気で走ったところを見たことがない、と言う。 「本当のデルマソトガケを見たいです。ドバイでもそんなに頑張らずに、スタートから進んで行かなかった。前走はいいスタートをしたけど、早めにやめた。まだ力を出し切っていない。ブリンカーでもっとアグレッシブになると思う。本当のデルマソトガケならもっといいパフォーマンスができる」 ブリンカー効果で〝本当の姿〟を見せることができれば…。波に乗る鞍上を背に、昨年以上の走りを見せてくれるかもしれない。
三嶋 まりえ