「読解をミスった時点で“戦”に負ける」ホスト指導者“軍神”こと心湊一希が、小3国語ドリルを推す理由
いかにミスをしないかが人生を成功に導く
――『愛のハイエナ』では、山本裕典さんの接客を背後から監視する軍神の様子が恒例でしたが、あれはどういった心境から? 軍神:彼を絶対に売れさせようという気持ちでミスをチェックしていました。ホストは女の子に対して10個喜ぶことをしても、1個ミスをしたら帳消しになる職業なんです。せっかく良い流れができているのに余計な一言でバーンと落ちちゃう。与えられた時間は限られていたので、そのぶんベタ付きで修正点を徹底的に見ていました。指導者というのは、相手のミスを修正してあげることも大事な役目なので。普段からそういうところは見てますね。 ――ホストって失敗が許されない職業なんですね。 軍神:いや、失敗とミスは違うので、失敗をするなということではないです。失敗は挑戦の結果ですがミスはうっかりやってしまうこと。失敗はむしろしたほうがいい。挑戦して失敗してその都度しっかり修正していけばミスを減らすことにつながるので。 ――失敗とミスは違う。ホスト以外の方にも通じそうな考えですね。 軍神:そうですね。これは一般社会でも言えることだと思います。いかにミスをしないかが人生を成功に導くので。「成功しよう!」という意識を持つより、ミスを減らす思考のほうが戦には勝てますから。 『キングダム』という漫画で、春秋戦国時代が舞台であの時代に一番強かった王翦(おうせん)がなんで強いのか。それは彼が負ける戦をしなかったから。負けないこと、即ちミスをしないこと。そこが大切なんです。
読解をミスった時点ですべてが終わる
――山本裕典さんのホストとしてのポテンシャル、ホスト業にフルでコミットしたらどこまで昇れそうですか? 軍神:ポテンシャルはめちゃくちゃ高いです。毎月1,000万、年間1億2,000万は普通にいきます。これは全然余裕で。ここからどこまで上がるかは未知数。そこからは彼の努力しだいかなと。 ――具体的にどんなところが優れているのでしょうか? 軍神:彼の何が優れているかといったら“読解力”なんです。言われたことをちゃんと理解して、修正ができる。あれは相当努力してきた人じゃないと身につかない。俳優業をしてきたなかで磨かれた部分なんじゃないかと思います。読書家ですしね。 ――軍神の指導のなかでも“読解力”はキーワードですよね。ホスト力と人間力を磨く“軍神合宿”も、国語ドリルをさせる勉強法も読解力を磨くためですし。 軍神:すべての入り口は読解です。ここをミスったらすべてが終了する。読解力をつけることが最優先事項です。 コミュニケーションで言うと、『認識』と『疑問視』があってそのあと『読解』がくるんですよ。たとえばショートカットにした女性がいたとしたら、「髪の毛切ったんだ」が『認識』ですよね。そこで「なんで切ったんだろう」と考えることが『疑問視』。そこからが『読解』です。会話やしぐさ、状況、目に見えるすべてのことから読み解いて『思考』して、相手に『伝達・表現』をする。その繰り返しがコミュニケーションなので、読解の部分でミスると、その先の思考もミスってる。意味のわからないことを発言したり表現することになっちゃう。