富士山「静岡初日」事故相次ぐ “低体温症”で動けず…救助の瞬間 危険な「弾丸登山」の対策効果は?
こうした“弾丸登山”の危険性について、富士山の登山ガイドを務める水本氏は… 富士宮口ガイド組合 水本俊輔代表 「弾丸登山というのは、夜間に登るので、日中明るい状態と比べて危険因子が増えてしまう。富士山の登山中にけがしたり遭難する人は、やはり装備が不十分であるというのがよくみられる」 ◇ “弾丸”ではなくても常にリスクを伴う登山。富士山では10日も事故が起きています。 警察と消防によると、午後2時すぎ、富士山山頂の剣ヶ峰付近で登山者から「40代から70代とみられる男性が転落し、意識呼吸がない」と通報がありました。 男性は火口に転落し、意識不明の重体とみられているということです。
私たちの取材中には… 男性(10日午後6時ごろ) 「赤いウエア。身長は165センチぐらい」 一緒に登山に来た友人と連絡が取れなくなったという男性がいました。雨のなか捜しに行くと… 妻 「帰ってきた!」 男性 「帰ってきた!よかった」 その後、友人と無事連絡がついたといいます。 ◇ 一方、“弾丸登山”などへの対策は、今月1日に山開きした、山梨県側の吉田口でも。1日の人数制限や通行料金の徴収などをすでに始めていて、さっそくその効果が…。富士吉田市によると、“弾丸登山の可能性”がある、午後5時から午前3時に6合目を通過した登山者は、去年の3分の1以下だったといいます。(※去年1647人、今年504人 期間:7月1日~9日)
ただ、以前から指摘されてきたゴミ問題はこれまでのところ、今年も改善がみられず…。5合目の公衆トイレには1日あたり45リットルのゴミ袋7袋分以上のゴミが毎日のように放置され課題となっているといいます。 求められる登山者のモラル。富士山の開山期間は9月10日までです。 (7月10日放送『news zero』より)