ECBが政策運営の新たな枠組み発表、金利フロアシステムは維持
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は、金融政策運営の新たな枠組みを発表した。金利のかじ取りでは現行の仕組みを維持する一方で、金融機関の業務に必要な資金規模について銀行側の意見を多く取り入れるようにする。
ユーロ圏20カ国の物価安定を維持するというECBの主要な責務を支える枠組みの変更では、流動性を供給するためECBに債券の恒久的なポートフォリオの活用も認めた。新たな枠組みへの移行スケジュールは示されておらず、過去の金融緩和策による多額の資金が依然システム内にあるため、移行プロセスは長期にわたりそうだ。
ECBは2022年遅く、いわゆる運営上の枠組みを見直すと明らかにしていた。当時はロシアのウクライナ侵攻に続いて利上げが始まり、超低金利と大量の債券購入があった時代に別れを告げた頃だった。
ラガルドECB総裁は発表文で「過去数年の金融システムと金融政策に有意な変化」があったと認め、「新たな枠組みはECBの政策運営が効果的かつ堅固、柔軟性と効率性に優れるものであり続けることを確実にするだろう」と説明した。
ECBの主な発表内容は以下の通り。
原題:ECB Unveils Policy Revamp Maintaining Floor System for Rates(抜粋)
--取材協力:Mark Schroers、Alice Gledhill.
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Andrew Langley, Zoe Schneeweiss