【絶好調レクサス】2023年はグローバルで過去最高の販売実績をマーク。日本国内10万台達成は目前だ!
成功のカギは既存のヒエラルキーに捕らわれないユーザーからの熱い支持
2024年1月30日、レクサスは昨年の全世界販売実績を発表。2023年1月~12月は前年比132%と飛躍し過去最高の82万4258台を記録。同時に日本国内も前年比229%の9万4647台と過去最高の販売台数を達成したといいます。 この記事の他の画像を見る
こうなると2024年はどうか? 和平へのプロセスはいまだ不透明ですが、順当なら日本国内の販売台数は大台の10万台が見えてきた感じ。生産が始まったコンパクトラグジュアリーのLBX、間もなくローンチを迎えるオーバートレイルコンセプトのGXなど、新規車種のウワズミも期待できるでしょう。
ちなみに単一車種ではありますが昨年10万台前後売れた新車は、年間ランキング4位の日産ノートが10万2508台、6位のトヨタ・プリウスが9万9149台、7位のトヨタ・ノアが9万5181台を記録。レクサスのエンブレムを頼りに注目すれば、周囲にこれだけ新車のレクサスが街中を走っていることに。
前出のデータは自販連発表の数字ですが年間ランキングでトップ50入りしたレクサス車は、23位のNX350Hが2万9141台(前年比438.3%)、46位のUX250Hが1万172(前年比250.9%)、49位のRX500Hが9260台と続きます。やはり人気はSUVなんですね。
ところで、「LEXUS」というブランドはどのように始まったのでしょうか? 1989年の北米市場を皮切りに、翌1990年には欧州でもローンチを開始。日本に導入されたのは2005年のことでした。当時の国内ラインナップにSUVはなく、LS、GS、ISといったセダンが主流。
レクサスの立ち上げプロジェクトそのものは、1984年に新たな販売網の構築を目指しスタートしました。その中心に据えるべきフラッグシップカー(後のLS400/日本名セルシオ)の開発「マルFプロジェクト」がその原点。
狙うべき顧客層は1980年代に台頭してきた高学歴・高収入の新世代“ヤッピー”。というのは、従来の伝統や慣例にとらわれない新たな価値観をもっている、というのが徹底したリサーチに基づく結論でした。最後発のラグジュアリーブランドであるレクサスにとって、ココがブレークスルーのキーポイントだったのです。