中心部ににぎわい創出 駅前広場で社会実験【釧路市】
中心市街地のにぎわい創出に向け北海道釧路市は27日、JR釧路駅前広場で、「まちなかstyleproject~歩いて出会うくしろの新しい風景」をテーマに、初の『場づくり』社会実験を行った。広場にバブルテントを設営し、案内所をはじめ芝生広場、マルシェやキッチンカーも登場し、訪れた市民らを楽しませた。 この社会実験は、市民有志による実行委員会が7月から、2回のワークショップを開いてコンセプトやターゲット、テーマなどについて意見交換して実施計画を策定し、この日を迎えた。 広場に設置したバブルテントには、案内所となる「コンシェルジュ」のほか「滞在・交流スペース」「芝生広場」を設け、周辺にはスイーツや雑貨のマルシェ数店に加え、キッチンカーも出てにぎわいを創出した。 この日は連携イベントとして北大通で「ハロウィンイベント」、市中央図書館で「としょかんフェスタ」、釧路フィッシャーマンズワーフMOOで「ふらっとフェスタ」、市観光国際交流センターで「くしろ木づなフェスティバル」がそれぞれ行われた。北大通や駅前にはハロウィーンの仮装をした親子連れが数多く見られるなど、ワークショップで掲げた「歩いて楽しめる公共空間をつくるウォーカブルなまちづくり」が実現した形となった。 初の社会実験を統括した市都心部まちづくり推進室の吉岡亨室長は「きょうは実行委のメンバーはじめ、市が派遣しているコンサルタントが活躍してくれた。社会実験は次年度以降も実験規模を拡大して継続していきたい」と意欲を示していた。
釧路新聞