WHITE SCORPION連載【第6回】COCO「この11人で認めていただけるように」
’23年4月から約半年間にわたって行われたオーディション『IDOL3.0 PROJECT』を経て結成された秋元康総合プロデュースのアイドルグループ「WHITE SCORPION」(ホワイトスコーピオン)。 【画像】か、可愛い……! COCOの美肌際立つ接近ショット ’23年12月7日に配信シングル『眼差しSniper』でデビュー。毎月新曲を発表し、3月7日には4th配信シングル『雑踏の孤独』をリリースした。 そんな彼女たちのパーソナルな素顔に迫るスペシャル連載がスタート。 連載第6回は、COCOのロングインタビューをお届け! ◆宝塚音楽学校を目指した先に ──昨年12月7日にリリースされたデビューシングル『眼差しSniper』のMVは、YouTubeでの視聴回数が435万回を突破(’24年3月5日現在)。大きな注目を集めています。 「MVをたくさんの方に見ていただいていることは、素直に嬉しいです。『眼差しSniper』はTAKAHIRO先生が振付を担当してくださって、MVは池田一真監督。すごい方たちに携わっていただいているんです」 ──2名とも、欅坂46から櫻坂46、そして日向坂46などの作品を手がけているトップクリエイターです。 「そんなお二人に関わっていただいた、ハイレベルなMVが第1作目なので、これからの私たちはそこからクオリティを落とすことはできないし、もっと頑張らないといけないという気持ちです。そういう意味では、デビューした当初より、少し焦りのような気持ちが出てきたかもしれません」 ──2ndシングル『コヨーテが鳴いている』のMVの視聴回数も300万回に迫る勢いです(’24年3月5日現在)。様々な反響が届いているのでは。 「SNSなどでファンの方が『COCOのこの部分が良かった!』と褒めてくださっている投稿を見ると、すごく励みになります。お手紙にも、いいと思ったところをたくさん書いてくださったり。中学と高校が一緒の親友には、『MVがめっちゃ良かったよ!』って褒められました。その子は本当にアイドルが好きで、スタイルが良くて可愛くて。今までに乃木坂46さんのオーディションで最終審査まで進んだり、いろんなオーディションを受けている子なんですよ。実は私は、その子が薦めてくれたからWHITE SCORPIONのオーディションを受けたんです」 ──その親友の方は、どうしてCOCOさんに今回のオーディションを薦めたんでしょう? 「私はもともと宝塚音楽学校に入ることを目指していたんですが、2回受けて2回とも落ちてしまったんです。それで落ち込んでいる時に、その親友が一緒に今回のオーディションを受けようって言ってくれて。その子とは、4次審査まで一緒にいました。最終的には私だけ合格する形になってしまったんですけど、その子に薦められていなかったら絶対に今回のオーディションを受けていないですし、その子のおかげで世界が変わったなと思っています」 ──宝塚を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。 「母が宝塚ファンで、家でよく映像を見ていたんです。『はいからさんが通る』を一緒に見ていて、私もハマりました。それから東京の宝塚劇場に『シャーロック・ホームズ(-The Game Is Afoot!-)』を見に行ったりするようになったんです。宝塚の世界観にも惹かれましたし、歌うことも好きだったので、じゃあ目指してみようと思いました」 ──当時、アイドルにはさほど興味がなかったんですか? 「テレビっ子なのでテレビをずっとつけていて、歌番組で目にしますし、TikTokでも流れてくるので自然に見ていました。歌で人を笑顔にする、歌うことで誰かを救う……というのは宝塚と通じる部分があるので、好意的に感じている存在ではありました」 ──そんなCOCOさんが親友に薦められたオーディションを受けて合格し、現在はWHITE SCORPIONのメンバーとして活動しています。オーディションを振り返って、今の自分に欠かせなかった出来事は? 「去年の8月から行われた合宿審査です。今すごく仲良くしているALLYちゃんと出会って距離が縮まったのはこの合宿からだし、同じチームになったメンバーと、あの短期間でひとつのパフォーマンスを作り上げるという経験をしていなかったら、今のWHITE SCORPIONの11人で何かを作ることはできなかったと思います。指導してくださった先生に『本当にアイドルになりたいの?』と強い言葉で問いただされたことも含めて、あの期間があったから、あの期間を耐えたからこそ今の自分があると思います」 ──正直、心が折れそうになった時もありましたか? 「はい。まず、合宿に向かうバスの中で課題になるダンスの動画が送られてきたんですが、その時点で『難しい! これ、覚えられるかな?』って不安になったし、心が折れそうにもなりました。合宿ではACEと同じ部屋で、必死に練習して覚えました」 ──そこで必死に頑張れたのは、公式プロフィールの特技欄に記載している「やると決めたら諦めない」気持ちがあったからですか? 「それプラス、一緒に頑張っている人たちの存在が大きかったと思います。100人以上が合宿に参加していて、『あの人も頑張っているんだから、私ももっと頑張らなきゃ』って思えたんです。もともと負けず嫌いなところがあって、別の人ができているのに自分ができないのがすごく嫌なんですよ(笑)。14年間続けているバレエをやっている時も『あの人が3回転できているのに、自分ができないのは嫌だ!』って思って、できるようになるまでずっと練習していました。そういう気持ちは、WHITE SCORPIONの活動でも活かしていきたいなと思っています」 ──公式プロフィールの特技欄には、「努力ができること」とも記されています。 「バレエを14年間やっているし、努力をしながらひとつのことを長く続けるのが得意なんです」 ──オーディションを通して成長したこと、得たこと、学んだことを教えてください。 「オーディションって、もっと『私が私が!』って、他の人たちよりも前に出て目立つようにしなきゃいけないと思っていたんですよ。軸がひとりというか……バレエは基本的に競技中はひとりだし、宝塚も最初は個人個人が評価されるものだと思いますし。でも、このオーディションではひとりではなく、みんなで協力しながら進んでいく。特に最終審査が近づくにつれて、どんどん協力し合うことが必要になってくる。この子にはこういうところが足りないからここを教えてあげようとか、助け合いながらみんなで成長して進んできました。今回のオーディションでのそういう経験を通して、みんなで協力しないとできないことがあるんだということを学びました」 ──合格してメンバーになったからには、オーディションの途中まで協力し合ってきたものの、残念ながら脱落した参加者の思いを背負う覚悟もあるんじゃないかと思います。 「もちろんです。本気で背負わないといけないと思っています。WHITE SCORPIONは、この11人で良かった。そう思っていただける態度やパフォーマンスで、皆さんに認めてもらえるように頑張っていきたいです」 ──現時点での自分に足りていないな、これを身につけたらもっと成長できるなと思っているのは、どんな部分でしょうか? 「いっぱいあるんですけど、他の人に合わせる協調性や、意見をまとめる力を身につけられたらと思っています。私は昔から『これがいいから、絶対にこれ!』という部分があって、譲り合いがまだまだできないと自覚しているんです」 ──みんなで何かを作り上げる大切さを知った一方、今はその難しさも感じているんですね。意見をまとめる力を身につけたいのは? 「今は最年長のALLYちゃんがみんなの意見をまとめてくれているんですけど、ひとりに任せていいわけではないので、助けられるようになりたくて。あとは、どんなフォーメーションでも、どのポジションでも頑張る気持ちを持ったアイドルになりたいとも思っています」 ◆全国5大ドームツアーをしたい! ──今の自分のアイドルとしての武器は、どこにあると思っていますか? 「バレエを習っていたからだと思うんですけど、手先の動きやターンがきれいだとファンの方に言っていただけることが多いんです。今はそこを伸ばしていきたいと思っています。努力をしながらひとつのことを長く続けるのが得意な部分は、これからもなくしたくないです」 ──グループの未来について、こうなっていたら最高だなという未来は? 「WHITE SCORPIONは世界を目指しているんですが、その前にまず日本各地の大きな会場でライブができるようになりたいです。メンバーそれぞれ北海道から福岡まで出身者がいるので、5大ドームツアーが実現できたらいいですね! ドームがない県出身のメンバーもいるので、その場合はその県の一番大きな会場でライブをする! そんなライブツアーをしながら、みんなでその地方の美味しいものが食べられたら、最高の未来です(笑)」 ──最近、プライベートでは何をしていることが多いですか? 「昔からドラマと映画が大好きなので、時間があったら見ています。映画はちょっと重めの恋愛ものをよく見ていて、ドラマはミステリー系が好きなんですよね。WHITE SCORPIONで頑張って、いつか映画やドラマにも出演できるようになりたいです。ミステリー系のドラマだったら、事件を解決したい気持ちもありますけど、犯人側もいいですね(笑)。いつか演技をする日のために、好きな作品の監督さんの名前をノートに書いたりして、ドラマや映画の研究もしているんです」 ──アイドルになったことで、他のアイドルグループに興味を持つようになったりもしていますか? 「櫻坂46さんは、ダンスが激しいし上手なので、研究することがありますね。TWICEさんとか、韓国のグループもダンスが上手なので注目して見ています」 ──それにしても、中学校からの親友が運命を変えてくれましたね。 「その子は今でもアイドルを目指しているので、いつか二人とも活躍して、歌番組で一緒にお仕事ができたら最高だなと思っています。『私たち、北海道で同じ中学と高校だったんです』って言えたら、めっちゃエモいですよね!」 PROFILE COCO 3月18日生まれ、北海道出身 趣味:ドラマと映画鑑賞・バレエ・鉄棒 特技:コンテンポラリーダンス・やると決めたら諦めない・努力ができること 取材・文:大久保和則
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