久保建英の物議ゴールパフォに地元紙見解「ホームの一部観衆に向けたもの」「何より重要なのは…」
ソシエダMF久保建英がエスパニョール戦で披露したゴールパフォーマンスは相手サポーターに向けたものだったようだ。バスク地区の地元紙『ノティシアス・デ・ギプスコア』が27日に伝えている。 【写真】「可愛すぎて悶絶」「金メダル」「新しいジャケ写かと」大物歌手が日本代表ユニ姿を披露 久保は今月24日、ラ・リーガ第2節エスパニョール戦に後半23分から途中出場。0-0で迎えた同35分には右サイドの高い位置でボールを受けると、「逆エラシコ」と呼ばれるフェイントで相手選手2人の間を突破し、強烈なカットインシュートで決勝点となる今季初ゴールを記録した。 またゴール以上に注目を浴びたのは久保のゴールパフォーマンスだった。ゴールが決まった直後、久保は駆け寄るチームメートの祝福を振り切り、ベンチ前で耳に手を当てるポーズを披露。また続けて自身の名前と番号が記された背中を指差し、自身の存在を誇示する素振りも見せていた。 スタンドに向かって耳に手を当てるポーズは、アウェーゲームでゴールを決めた選手が相手サポーターを煽る定番セレブレーション。だが、この日は久保が先発メンバーから外れていたこともあり、「先発起用しなかった監督に向けたものではないか」といった見解も多く挙がっていた。 現地報道によると、久保が起用にフラストレーションを抱えていたのは事実。試合後にはMFマルティン・スビメンディが「タケは自分が先発でないことを知ったとき、あんな(悔しがる)顔をしたのを見たよ。でも彼は当然のように出場し、あのゴールで私たちを黙らせた」と語っていたことからも明らかだ。 もっとも、物議を呼んだゴールパフォーマンス自体はエスパニョールのサポーターに向けられたものだったようだ。 地元紙は久保の現状について「久保のここ数か月は決して良いものではなかったが、この間に(ソシエダサポーターから)不当な、あるいは過剰な批判を受けたことは記憶にない」と伝えつつ、「あのセレブレーションは久保が罵声を浴びせられていたホーム(エスパニョール)の一部観衆に向けたものだったようだ」と記している。 さらに続けて「とはいえ不必要なものではあった」と見解を示しつつも、「あくまでもタケが正しい姿勢で試合に臨んだ夜に起きた、その場限りのジェスチャーについての話だ」と重大性を否定。また久保がベンチに座っていた間、DFジョン・パチェコの負傷を心配そうに見つめ、MFセルヒオ・ゴメスのオフサイドに抗議していた姿を見せていたことに触れた上で「何より重要なのはサブだった悔しさをポジティブなエネルギーに変えてピッチに出たことだ。偉大なゴール、偉大な勝利だ」と称賛を送っている。