“2012年以来最高のスペイン” 『死の組』を2連勝で難なく乗り越えたスペイン代表はEURO優勝候補の1つか
競合相手に2連勝
2試合を終えてグループBの首位にたつスペイン代表。このグループはイタリア代表、クロアチア代表、アルバニア代表が同居する『死の組』と呼ばれていたが、スペインは2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。 [ハイライト]スペインが死の組2連勝でGS突破 クロアチアに続きイタリアも撃破 強豪であるクロアチアとイタリアとの連戦を制したスペインにはEURO開幕以降、多くの注目が集まっている。 初戦のクロアチア戦はボール支配率46%を記録し、相手よりポゼッションを下回ったが3-0の完勝。そして第2戦のイタリア戦ではスペインらしいボールを保持する戦い方で1-0の勝利を収めた。点差自体は1点で、そのゴールもイタリアのオウンゴールによるものではあったが、イタリアに許した枠内シュートはわずか1本のみとなっており、内容では相手を大きく上回ったスペイン。 ポゼッションに固執しないサッカーも見せたスペインについて、スペイン人ジャーナリストのギジェム・バラゲ氏はイタリア戦の勝利後、『BBC Radio 5 Live』にて、2012年以来、最高のスペインであると語った。 「2012年の決勝でイタリアを破って以来、私が目にしたスペイン代表チームの中でこれが最高だということは議論の余地がない。2つの強豪チームの間にこれほど大きな差がつくことは、非常にまれだ。完璧なパフォーマンスだった。すべてが完璧だった」 2008年から2012年の間、スペイン代表は世界サッカー界を席巻した。EURO2008の優勝を皮切りに2010年南アフリカW杯優勝、EURO2012優勝とメジャータイトルを立て続けに獲得したのだ。その後は国際大会で思うような結果が残せず苦戦していたが、昨年UEFA ネーションズリーグを制し、若手も台頭してきた新たなスペイン代表としてEUROへ臨んでいる。 EURO開幕前まではドイツ、フランス、ポルトガル、イングランドなどが優勝候補として名前が挙げられていたが、ここまでの戦いを見ると、スペイン代表も優勝候補の1つと考えてもいいだろう。
構成/ザ・ワールド編集部