“おひるね”利用し園児にわいせつ行為 「バンダナで目隠し…」7回逮捕された元保育士の“悪質”犯行手口とは?
保護者「犯人はこの世にはいらない」
裁判ではいずれの日程にも被害に遭った子どもたちの関係者が出席していたようで、傍聴席と検察側の間にはついたてが立てられていた。被告は検察官の奥から厳しい視線を感じるのか、眉間にシワを寄せ苦い表情を浮かべうつむいていた。 関係者らが直接被告に対して発言したり、意見陳述することはなかったが、検察官が保護者から提出された意見書を代読した。 「子どもは、子どもを預かり教育する立場である被告に性のはけ口にされた。許されることではなく、与えられる限り最高の厳罰を与えてほしい」(Aちゃん母親) 「子どもはいつも保育園で起きた楽しいことを報告してくれていた。楽しい場所だった保育所でこんなことになって、言葉にならないほどの怒りを感じている。犯人はこの世にはいらない。極刑にしてもらいたい」(Cちゃん母親) 「保護者会の後、無関係であってほしいと思いながら話を聞いたが、最悪の結果だった。私たち夫婦は谷底に突き落とされた。娘も被告にされたことが悪いことだったと理解してきているようで、私から離れなくなってしまった。時を戻してあげたいが、それはできない。被告には一番重い処罰を与えてほしい」(Dちゃん母親) また意見書には、「本人からも、被告を雇用していた父親からもいまだに謝罪がない」という話もあった。 6日は耳にかかっていた黒髪を、21日の公判では五分刈りにしていた被告。罪と向き合っているという本人なりの“反省”の表現なのだろうか。 冒頭の通り、被告は7回逮捕されている。そのすべてが起訴されるかは不明だが、報道によれば少なくとも7人の女児が被害に遭っていたという。裁判はまだ始まったばかりだ――。
弁護士JP編集部