ハリケーンのような危険がともなう気象現象にはしばしば偽情報がつきまとう。11月に大統領選を控えるアメリカでは、選挙選のさなかに2つのハリケーンに見舞われ、オンライン上で誤った主張が拡大している。 大型ハリケーン「ミルトン」が米フロリダ州に接近する中、ジョー・バイデン大統領は9日、政府のハリケーン対応に関する「偽情報とまったくのうその、無責任で執拗な宣伝」が救助と復旧への取り組みに対する「信頼を損なっている」と述べた。 共和党の大統領候補ドナルド・トランプ前大統領は、バイデン=ハリス政権の対応を強く批判している。 例えば、トランプ候補や支援者らは複数の選挙イベントで、被災者に割り当てられた政府予算がアメリカに不法入国した移民のために使われたと主張している。しかし、この主張は事実と異なる。 BBCヴェリファイ（検証チーム）のマーリン・トーマス記者が、ハリケーンをめぐる偽情報を分析する。