お盆に実家に帰省したら、タンスから「聖徳太子」の千円札が! これってまだ使えますか? プレミアがついて価値が高い場合もあるのでしょうか?
2024年7月に日本銀行は「新しい紙幣」の発行を始めました。新しい紙幣を初めて手に取った際には、なんとなくわくわくしたという人も多いのではないでしょうか。 紙幣は100年以上前から日本で流通しています。現在は発行されていない紙幣も多くありますが、お盆に帰省した際に、タンスから昔の紙幣を見つけたことがある人もいるかもしれません。 本記事では、タンスから出てきた「聖徳太子の千円札」が今も使えるのか、プレミアがつく紙幣の特長について解説します。 ▼実家で子ども時代の「通帳」を発見! 引き出しは可能なの?
旧紙幣でも使えるものは数多くある
1度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限りはずっと使用できます。現在発行されている紙幣・硬貨はもちろん、発行されなくなった種類を含め、現在25種類の銀行券が有効です。 聖徳太子の千円札もその1つですので、今でも千円札として使用することは可能です。 ただし、古い紙幣は自動販売機が対応していなかったり、お店側から拒否されて使用できなかったりといったことは考えられます。
聖徳太子は日本のお札に最も多く登場した人物
今まで日本の紙幣には数多くの人物が登場していますが、中でも聖徳太子は日本のお札に最も多く登場した人物です。 聖徳太子は1930年に発行が始まった「乙百円券」に初めて採用されて以来、戦前2回、戦後5回の計7回も紙幣に登場しています。 そのため、年配の人の中には、お札といえば聖徳太子といったイメージを持つ人も多いかも知れません。
プレミアがつくお札の特長
一般的に、プレミアがつくお札には特長があります。いくつか例を見ていきましょう。 紙幣には紙幣番号(記番号)が印刷されていますが、紙幣番号次第によってコレクター市場で高い価値を持つ場合があります。 例えば、紙幣番号が「111111」や「777777」のように同じ数字が並んでいるものは人気があり、高値で取引される傾向にあります。また、「100000」や「500000」のようないわゆる「キリ番」の紙幣も人気や希少価値が高いため、プレミアが付きやすいです。「123456」や「654321」といった連続の数字の紙幣も高値で取引される場合があります。 ほかにも、印刷ミスがある紙幣も人気です。印刷がズレているものや、印刷が通常とは異なるものはレア感があり、高値がつくことが期待できます。 また、基本的には保存状態が良好であまり流通していないような紙幣は高値が付きやすいですが、状態が悪いもの、あまり珍しくないものは買取価格がそこまで高くはなりません。 なお、どれだけプレミアが付く紙幣だとしても、金融機関で両替をした場合は、額面通りの金額として交換されます。貴重な紙幣は、フリマアプリや買い取り専門店を通せば、額面よりも高く買い取ってもらえる可能性もあるでしょう。
まとめ
タンスの中に眠っていた聖徳太子の千円札は、基本的には現在も使用できます。とはいえ、自動販売機やお店の事情により、実際に買い物ができないことも考えられます。 古い紙幣が見つかった時には、ぜひ本記事を参考にしてみてください。 出典 日本銀行 これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか? 日本銀行 お金の話あれこれ(3)お札に登場した人物、動物 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部