日本ハムの伊藤大海

　日本ハムは29日、本拠地（エスコン）でソフトバンクと対戦し1―7の大敗。引き分けを挟む今季初の4連敗で貯金はついに「1」となった。 　先発・伊藤は二回まで無得点も三回2死二塁から川瀬に遊安を許し先制点を献上。直後の四回も1死無走者から3連打と犠飛で3点を失った。さらに五回には左翼・水谷の失策と死球で2死一、二塁の窮地を背負うと5番・近藤に痛恨の3ランを被弾。伊藤は自己ワーストとなる7失点（自責4）で6回降板を余儀なくされた。 　一方、打線は相手先発・大津に序盤から翻弄され沈黙。六回まで散発3安打無得点に抑え込まれた。七回1死からマルティネスと清水の連続二塁打で1点を奪ったものの反撃はここまで。投手陣を援護することができなかった。 　新庄剛志監督（52）は試合後、相手先発を攻略できなかったことに関し「ああいうピッチャーに対しては変化球と真っすぐをしっかり追い込まれるまではどっちか勇気を持って（ヤマを）張っていかないと打てない。それにやられましたね」とポツリ。そのうえでこのところ低迷する自軍打線に触れ「今はちょっと打てなかったら（それが他選手に）伝染するチームというか。それが続くと勝ちにつながらないので。誰かがね。待ってばかりではいけないけど、グラウンドでプレーするのは選手なので。選手同士がみんなで話し合って攻略法を掴みに行かないと」と各打者に奮起を促した。 　またこの日の敗戦で貯金が「1」となったことについては「ロッテの開幕戦で1勝して、ここからという気持ちで」と原点回帰を強調。「まだ下を向かずに。負けは続かないと信じている。ここから選手がどう成長していくのかを楽しみにしています」（新庄監督） 　自身とチームへの鼓舞を交えながら選手の巻き返しに期待を寄せていた。