大韓航空、A350初導入へ 33機購入、アシアナ統合へ準備着々
大韓航空(KAL/KE)は現地時間3月21日、エアバスとA350型機の購入契約を締結したと発表した。2機種合計で33機導入し、カタログ価格は総額137億米ドル(約2兆725億円)相当。同社がA350を導入するのは初めてで、現在進めているアシアナ航空(AAR/OZ)との統合を見すえた準備となる。 【写真】まだまだ現役「空の女王」大韓航空の747 33機の内訳は、長胴型のA350-1000が27機、標準型のA350-900が6機。大韓航空は経年機を順次退役させており、A350の導入により中長期的な機材運用を補完する。また、低燃費が特徴のA350の導入により、ESG(環境・社会・企業統治)経営にも注力したい考え。 同社の機材発注は、今回のA350を含め5機種143機となった。これまでにボーイング787-9型機を10機、787-10を20機、737-8(737 MAX 8)を30機、A321neoを50機導入する計画を発表している。 大韓航空はアシアナ航空の買収を進めており、企業統合に必要な競争法上の審査を日本を含む14カ国・地域で受けている。これまでに13カ国・地域で完了しており、残りは米国のみとなった。アシアナ航空はA350-900を導入済み。
Yusuke KOHASE