「大規模な冠水や事故が起きなくてよかった」 記録的な豪雨を警戒、各地で避難 那覇市や豊見城市など
各地で記録的な豪雨に見舞われた15日の沖縄本島地方。土砂災害警戒情報が午前5時15分、国頭村と東村に発令されたのを皮切りに、那覇市や豊見城市、糸満市、久米島町にも出た。沖縄気象台は竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけ、各地で警戒が強まった。 【写真】14日から15日にかけて大気が不安定となる中、本島地方では断続的に雷鳴や稲光が確認された 南城市は午前6時29分に避難所を開設。与那原町や豊見城市、糸満市、那覇市の4市町も続いた。 大雨・洪水警報が出た豊見城市は市役所1階に避難所を設け、午後には一部地域に「高齢者等避難」も発令した。午後5時までに高齢者1人を含む3世帯8人が訪れ、大雨をしのいだ。 糸満市は市農村環境改善センターと武富ハイツ自治会館に設置し、土砂災害警戒情報が解除されたのに伴い避難先を市役所に変更したが、避難した住民はいなかった。市職員の1人は「大規模な冠水や事故が起きなくてよかった」と胸をなで下ろした。 那覇市は本庁舎と小禄南公民館、繁多川公民館の3カ所に開設。本庁舎に1人が身を寄せた。 沖縄電力によると、雷の影響でうるま市や那覇市など10市町村で約4300戸が停電した。午後2時41分までに全て復旧した。