法被や絣姿で丁寧に、高泊小で伝統の茶摘み【山陽小野田】
高泊小(吹上静恵校長、193人)で8日、伝統行事の茶摘みが行われた。1年生人26と6年生40人が、校舎そばにある100平方㍍の茶畑で青々と育った茶葉を丁寧に摘み取った。 同校の茶畑は、児童が触れ合う機会をと、1954年の創立に合わせて地域住民が校舎裏に整備。58年から茶摘み行事が始まった。2016年に現在の場所へ移設。17年には当時の児童らが30本を植樹した。 コロナ禍の影響で3年ほど十分な手入れができなかったため、今年度の6年生は、昨年度に地域や保護者の助言を受けながら剪定(せんてい)、施肥を実施。授業以外でも自主的に草抜きをするなど、茶畑の〝再生〟を目指して丁寧に育てた茶葉の収穫とあって、気合を入れてこの日を迎えた。 男子は緑色の法被、女子は紺色の絣(かすり)の着物に赤い前掛け姿で、枝先に伸びた柔らかい葉を摘み取った。こつを教えてもらった1年生も、優しい手つきで摘み取ると満足げな表情で竹籠に入れていた。 収穫した総重量は2・3㌔。6年生は地域学校支援ボランティアの梅っ茶サポーターズに教わりながら茶もみも体験した。長谷川紘大君は「1年の時はどの葉が摘み取れるか分からなかったけど、今では簡単に分かるようになった。これからも伝統として続いてほしい」と話した。 出来上がった茶葉は、緑茶にして給食の時間に全校児童で飲んだ。