東京ミッドタウン八重洲「MIDTOWN CHRISTMAS 2024」メインツリーのテーマは “金継ぎ”
寒さがだんだん強まって、日ごとに冬の訪れを感じる今日この頃。空気が澄んでくると、街のきらめきも一層増してくる。イルミネーション、クリスマス、年末年始など楽しいイベントもいっぱい! あなたはこの冬どんなイベントに出かけますか? 【写真】5階 YAESU TERRACEのイルミネーション「Illumination TERRACE」
“金継ぎ” をモチーフにしたインタラクティブツリー「キンツギツギキ」
中央区八重洲の東京ミッドタウン八重洲では、クリスマスイベント「MIDTOWN CHRISTMAS 2024」を開催中。八重洲が江戸時代から職人が集うクラフトマンシップの街として栄えたことから、イルミネーションのコンセプトを “ジャパンクラフト” に設定。 1階 ガレリア(屋外広場)は空間のテーマを「ヒカルキンツギ」として、日本一の金箔の生産地でもある石川県で盛んな伝統工芸 “金継ぎ” をモチーフに、インタラクティブツリー「キンツギツギキ」がメインツリーとしてそびえる。
演出を担当したのはクリエイティブ集団 HYTEK Inc.。クリエイティブディレクターの満永隆哉さんは「今年の冬に何を表現すべきなのか、今年こそ意味のある光があるのではないかと考える中で、元旦にあった能登半島地震に思い当たった。個人的にもボランティアに行ったが、被災建物の解体・撤去が進んでいないにもかかわらず、取り上げられることが少なくなったと感じ、もう一度被災地を風化させず光を当てるために企画した」という。 ツリーの根本に東京の木材、枝先に行くに従って能登の木材や被災家屋の古材が使用され、台座に手をかざすとそれぞれのパーツがつながるように金色の光が駆け巡る。金沢市出身のアーティスト、Kan Sano氏の幻想的な音楽と合わせて唯一無二の空間に。1階 アトリウムには、芸術家のナカムラクニオ氏が被災で壊れた陶磁器を輪島産の漆でつなげた金継ぎ作品が展示される。
東京ミッドタウン八重洲では、正面エントランス前に設置した光の彫刻「STAR」がライトアップ(~1月13日)のほか、1階 ガレリアで長さ3mのカーテン状の光が空間全体を照らしゆるやかに明滅する「GALLERIA Winter Lights」、5階 YAESU TERRACEではシャンパンゴールドのイルミネーションが樹木を彩る「Illumination TERRACE」(それぞれ~来年2月16日)が行われる。 「MIDTOWN CHRISTMAS 2024」は東京ミッドタウン八重洲にて12月25日まで(一部イルミネーションは来年2月16日まで)。点灯時間は16~23時。